お彼岸におすすめのお花は?
定番はやっぱり菊!
長持ちしやすく、昔から仏花として親しまれています。最近はカーネーションやリンドウ、トルコキキョウなんかも人気です。
色の組み合わせは「3色」か「5色」で揃えるのがきれいです。3色なら白・黄・紫、5色ならそこに赤とピンクを足すと華やかになります。
選ぶときのポイントは、
- 香りが強すぎないこと
- トゲや毒がないこと
- 派手すぎないこと
なので、バラや香りの強いユリは避けた方が無難です。季節の花を取り入れるのもおすすめで、春なら桜やストック、秋ならリンドウやケイトウを入れても素敵です!
お墓に供える場合は「持ち運びやすくて枯れにくい花」がベスト。菊やカーネーションのほか、かすみ草、アルストロメリア、百日草なども長持ちします。
飾り方の基本ルール
仏壇やお墓では「左右対称に飾る」のが基本。
花立てが二つある場合は、同じ種類・同じ本数で揃えるとすっきり見えます。
花束にするときは、3本・5本・7本といった奇数でまとめるのが良いとされています。
さらに、背の高い花を後ろ、低い花を前にして、全体がひし形に見えるようにするとバランスがきれいに整います。
造花やプリザーブドフラワーはOK?
本来は生花を供えることに意味があります。
花の命が枯れていく様子が「無常」を感じさせ、仏教的な教えにつながるからです。
反対に、枯れた花をそのままにしておくのは縁起が悪いとされているので注意が必要。
とはいえ、現代では「忙しくてなかなか生花を絶やさずに用意できない」という人も多いですよね。
そういう場合は、プリザーブドフラワーや造花を上手に使うのもアリ!
たとえば普段はプリザーブド、命日やお盆・お彼岸には生花を用意するなど、シーンに合わせて使い分ける人が増えています。
気持ちを込めて供えることが一番大切
お彼岸のお供え花にはいろいろなマナーがありますが、最終的に大事なのは「ご先祖さまへの感謝」と「故人を想う気持ち」です。
たとえば、故人が好きだった花を選んで供えるのも素敵な供養の形。
形にとらわれすぎず、自分らしい方法で心を込めてお花を供えることが、一番の供養につながるのではないでしょうか。

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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