おすすめは午前中
昔から「お墓参りは午前中に行くのがよい」と言われています。理由はいくつかあります。
- お墓参りは自分の用事よりも優先すべき、あと回しにするべきではない、という考えがあるから
- 太陽が昇る時間帯は清らかで縁起がよいと考えられてきたから
- 午前中にお参りすることで、1日を心穏やかに過ごせるから
- 余裕を持ってお参りをするため(掃除や住職への挨拶なども含む)
- 足元が見えやすいため
特にお彼岸は多くの人が同じ時期にお墓参りをするため、午前中の早めの時間に行けば混雑を避けやすいメリットもあります。
午後にいっても大丈夫?
「午前に行けなかったから午後は失礼になるの?」と心配する人もいますが、安心してください。午後にお参りしてもマナー違反にはなりません。
実際、仕事や学校の都合で午後しか時間が取れない方も多いですし、日差しがやわらぐ夕方に行くのを好む人もいます。大切なのは「時間帯よりも心を込めてお参りすること」です。
ただし、日没後や暗くなってからのお墓参りは避けたほうが無難。夜は不浄とされる考え方があることや、防犯面のリスクもあるためです。
また霊園などの場合は閉園時間にも注意しましょう。
お彼岸のお墓参りマナーのポイント
お彼岸のお墓参りは、時間帯だけでなくちょっとしたマナーを知っておくと安心です。
- 服装は喪服でなくても大丈夫。落ち着いた色合いの普段着でOK。
- お供えは花・線香・お菓子や果物など。お墓に置きっぱなしにせず、持ち帰るのがマナーです。
- 掃除も大事な供養。雑草を抜いたり墓石を拭いたりして、お墓をきれいに保ちましょう。
まとめ:午前がベストだけど気持ちが一番大切
お彼岸のお墓参りは午前中が良いとされていますが、午後に行ってもまったく問題ありません。
大事なのは「ご先祖さまを想う心」です。自分や家族にとって無理のない時間に、ゆっくり手を合わせることが一番の供養になりますよ!

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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