無知ゆえのクレーム
「私が営んでいる自家製豆腐店にやってきたお客さまの話です。
ある日の朝、店の前に高級車がとまり、めずらしいなと思っていると上品そうな女性が降りました。
どうやら初めて来店された様子。
いろいろ見て、ある商品を購入されました。
数時間後、また同じ高級車が来たのですぐに『今朝のお客さまだ』とわかりました。
駐車のしかたが朝より雑だったので直感で嫌な予感が……。
案の定、ものすごい剣幕で、商品を私に差し出してクレームをつけます。
『食べようとしたら糸引いてたわよ!腐っているじゃないの!』と怒鳴ります。
他のお客様も驚いて、こっちを見ています。
ご丁寧に糸が引く様子を私に見せてくれましたが、私は女性が購入された商品を覚えていたので、丁寧に説明することに。
『お客様が購入されたのは“納豆豆腐”です。
その粘りは腐敗ではなく、新鮮な納豆菌によるもので、むしろ良質な証ですよ』
と、なるべく穏やかな口調で伝えました。
すると、女性の顔はみるみる真っ赤に。
恥ずかしさを隠すためか、不機嫌そうな感じで帰っていかれました。
『まぎらわしいのよっ!』と捨て台詞を吐いて……」(40代男性)
クレームは冷静に
ものすごい剣幕で怒鳴りつけた分、自分が知らなかったことを指摘されて恥ずかしかったのでしょう。
クレームをつける前に冷静になれたら恥をかかずに済んだかもしれませんね。
※この記事は読者から寄せられた体験談やご意見を元に、一部編集を加えて作成しています。
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