お供えを下げるタイミングは?
お彼岸のお供え物は彼岸明け(7日目)に下げるのが一番望ましいです。
お彼岸の期間中は何かしらお供え物がある状態にしておくようにしましょう。
特に食べ物は傷みやすいので、常温で長時間放置するのは避け、できれば新しいものと交換してください。
傷んで腐ったものをお供えしたままにしておくのはご先祖様に失礼なのでやめましょう!
通常のお供え物は、基本的に「仏様にお供えしたあと、気持ちが伝わった頃合いで下げる」のが目安です。
決まった時間はなく、半日〜1日程度置いてからいただく家庭が多いです。
お菓子や果物の扱い方
お彼岸の定番のお供え物は「おはぎ」や「ぼたもち」。
おはぎとぼたもちは基本的に同じ食べ物ですが、春彼岸は春に咲く牡丹の花になぞらえて「ぼたもち(こしあん)」、秋彼岸は秋に咲く萩の花になぞらえて「おはぎ(粒あん)」と呼ばれます。
これらは日持ちしないため、半日程度で下げて食べるのがベスト。
包装されたお菓子や果物なら、お彼岸の期間(7日間)中に少しずつ下げて食べても大丈夫です。
お供えを下げたら、「仏様からのお下がり」として感謝の気持ちを持っていただきましょう。
お花はどうする?
仏壇に飾るお花は、枯れてしまう前に取り替えるのがマナーです。
特にお彼岸はまだ暑さが残る時期もあるので、水はなるべく毎日取り替えて、傷んだ花は下げるようにしてください。
プリザーブドフラワー等も活用しても構いませんが、命日・お盆・お彼岸などは生花を飾ってあげられるとよいですね。
下げたあとの過ごし方
お彼岸はご先祖様を供養する大切な期間。
お供えを下げたら、家族でいただきながら「おばあちゃんこのお菓子好きだったよね」などと思い出話をするのも立派な供養です。
ただし、もし傷んでいたり衛生的に不安があったりする場合は無理に食べなくても大丈夫。
形式にとらわれすぎず、「感謝の気持ちをどう形にするか」が大切です。
お彼岸のお供えで大切なのは「気持ち」
- お供えした食品は食べても大丈夫だが、彼岸中は何かしらのお供えを
- おはぎなど日持ちしないものは早めに食べる
- お菓子や果物は数日置いてもOK
- お花の水は毎日交換し、花が傷んできたら下げる
- 下げたお供えは家族で感謝していただく
お彼岸のお供えは、仏様と家族をつなぐ大切な習慣。
ルールに縛られすぎず、気持ちを込めてお供えし、ありがたくいただくことが一番の供養になりますよ。

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。