【リアル給与明細】60歳、保育士の場合
プロフィール
60歳、女性
保育士
▼現状
労働時間:月164時間(残業なし)
ボーナス:年間8万円
世帯年収:303万円
1人暮らし
【相談内容】給与は少ないですが、フルタイムで勤務できるだけありがたいと思っています。この給料で毎月いくら貯蓄に回したら良いですか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代同職種の平均年収は約444万円*。
質問者さんの年収は303万円ですので、平均よりも低めの給与水準と言えます。
ただ、正社員として雇用されており、仕事に満足されているご様子ですので、このまま継続して働かれるのがよさそうです。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
手取り20万なら、毎月の理想の貯蓄額はいくら?
質問者さんは毎月いくら貯蓄に回すべきか気になっておられるのですね。
理想の貯蓄率は手取り月収の20〜25%といわれています。
現在、ボーナスを除いた月々の手取り収入が約19.7万円なので、毎月約4〜5万円が貯蓄額の目安です。
ただし、一人暮らしの毎月の平均消費支出は約17万円という結果が出ています*。仮に平均並みの支出の場合、月々約2.7万円しか手元に残りません。そのため、月4〜5万円の貯蓄は現実的に厳しい可能性があります。
もし難しいようでしたら、月3万円を目指してみてはいかがでしょうか。貯蓄は継続して行うことが大切なので、無理のない範囲でまずは設定してみてくださいね。
*……参考:総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年」
60歳以降も安心して暮らすには
質問者さんは1人暮らしで、住宅ローンの返済が続いている状況です。
できれば、65歳以降も継続して働くことをおすすめします。
また、月々の生活費を現役時代よりも抑えて、月15万円程度にできるとベスト。少しずつでも貯蓄を続けられれば、老後の安心にもつながりますよ。
まとめ
・質問者さんのお給料は平均よりも低めの水準です。
・手取り20万円なら、できれば月4~5万円、難しければ月3万円の貯蓄を目指しましょう。
・65歳以降も継続して働いて貯蓄を続けられると、老後がより安心です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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