【貯蓄額】31歳、女性の場合
プロフィール
31歳、女性
フリーランスのWebデザイン、事務
夫(30歳 会社員)と2人暮らし
世帯年収 800万円
【相談内容】将来のお金が不安……。保険の必要性は?
「今後、マイホームを購入したり家族が増えたりすることを考えると、もう少し貯蓄があった方が良いのかなと思っています。今後、家計をやりくりするにあたり、民間保険はどこまでが必要で、何は不要なのかが知りたいです」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ30代2人以上世帯の貯金額は、平均が601万円・中央値が150万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は542万円と、平均値よりはやや少ないものの、中央値と比べると約3.6倍と多い額となっています。
民間保険はどこまで必要?家計と安心を両立させるためポイント
質問者さんは、今後家計をやりくりするにあたり、民間保険はどの程度必要なのかについてお悩みなのですね。
保険は、入れば入るだけ安心感は増しますが、その分保険料負担が大きくなります。
そのため、冷静に「本当に必要なものだけ」に絞って過不足無く入ることが大切です。
基本的なリスクには公的保険で備えられる
未来のリスクには「公的保険で備える」が基本の考え方です。
公的保険とは、質問者さんも既に加入している、健康保険(国民健康保険)や年金保険などのこと。
たとえば、病気やケガで医療費の支払いが高額になってしまったときの「高額療養費制度」、一家の大黒柱が障害を負ってしまったときの「障害年金」など、公的制度だけでも一定の保障が受けられるようになっています。
民間保険は「足りない部分」をカバーするもの
質問者さんのように生活費の1年分程度を確保できている状況であれば、過剰な保険に入る必要はあまりないかもしれません。
とはいえ、公的保障だけではカバーできない「万が一」もあります。
たとえば、もしご主人に万が一のことがあった場合、生活の基盤を守るために備えておくのが「掛け捨ての生命保険」。
そのほか、自動車をお持ちなら「対人・対物無制限の自動車保険」、火災や家財の損害に備える「火災保険」には加入しておくのが安心です。
貯蓄型保険は慎重に
「貯金が苦手だから、貯蓄型の保険で強制的にお金を貯めたい」という方もいらっしゃいますが、貯蓄型保険は手数料が高く、思ったほど増えないケースもあります。
そのため、基本的には保険は「保障」、貯蓄は「自分で貯金や投資をする」というように、役割を分けた方がトータルのリターンは高くなりますよ。
まとめ
・未来のリスクには、公的保険で備えることをベースに考えましょう。
・民間保険は、公的保険でカバーできない部分を備えましょう。
・貯蓄性のある保険は手数料が割高な場合も。「保険は保険、貯蓄は貯蓄」と分けて考えて。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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