【リアル給与明細】35歳、事務職の場合
プロフィール
35歳、女性
製薬業界の事務
▼現状
仕事内容は、製薬業界の内勤。主に事務作業。
労働時間は月100時間、残業は1.24時間。
ボーナスは80万円程度。
時短勤務中のため、基本給はもとの金額の38%減。
【相談内容】育休復帰後、時短勤務となり年収が大幅に下がりました。夫婦とも今後大きく収入を上げられる見込みがありません。今は夫の勤務先から住宅補助が出ていますが、5年後に補助がなくなります。このまま賃貸暮らしかマイホームを購入するかで迷っています。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、時短勤務でお給料が大幅に下がったのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約331万円となります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の一般事務の平均年収は約476万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
質問者さんは時短勤務で基本給が38%減っているので、時短勤務でなければお給料は約460万円となります。
このことから、今のお勤め先の時短勤務前のお給料は、ほぼ平均的な水準と言えそうです。
マイホームか賃貸か、迷ったときに考えたいこと
質問者さんは、今後収入が上がる見込みがない中、このまま賃貸暮らしを続けるか、マイホームを購入するかお悩みなのですね。
今回は、収入が上がる見込みがない中で、今後の住まい選びをどのように考えていくべきかのヒントをお伝えします。
マイホームは「買ったあとにかかるお金」も考えて
マイホームを検討する際は、毎月の住宅ローン返済額だけでなく、その他にかかる費用も含めて見積もっておくことが大切です。
マイホームを持つと、修繕費や固定資産税など、購入後にもさまざまなお金がかかってきます。
これらの費用を試算せず「なんとか払える金額」で住宅ローン額を考えてしまうと、後々の家計が苦しくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
マイホームを検討する際はローン返済だけでなく、住み続けるための費用も含めた全体の支出も試算しましょう。
賃貸には賃貸の良さもある
賃貸暮らしのメリットは、「ライフステージに合わせて住み替えができる自由さ」と、「大きな借金を抱えずに済む安心感」があることです。
たとえば、今は賃貸暮らしを続け、老後に夫婦2人で暮らすのにちょうどよい広さの家を購入する、という選択もできます。
「マイホームか賃貸か、どちらかを決めなければ」と焦るよりも、「これからどんな暮らしをしていきたいのか」「将来どれくらいのお金が必要なのか」をじっくり考えると、ご自身に合った選択がしやすくなりますよ。
まとめ
・マイホームは「買ったあとにかかるお金」を購入費用に含めて検討を。
・賃貸暮らしは「自由に住み替えができる」「大きな借金を抱えずに済む」良さも。「今後どう暮らしたいか」と考えることで、自分にあった答えが見えてきます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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