【リアル給与明細】29歳、配送ドライバーの場合
プロフィール
29歳、男性
配送ドライバー
▼現状
6年目。
荷物の配送
労働時間は月160時間、残業は月10時間
ボーナスは30万円
【相談内容】毎月の生活がギリギリで、貯蓄や急な出費に回せるお金がありません。毎月の支出に余裕が欲しいのですが、どうしたらよいでしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
相談者さんは配送ドライバーをしており、現在の年収は約290万円。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」における25〜29歳の自家用貨物自動車運転者の平均年収は約392万円*であるため、相談者さんの年収は平均よりも約122万円低いと言えます。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
無理なく続けられる「先取り貯蓄」がおすすめ
相談者さんは生活費がギリギリであり、貯蓄や急な出費に対応できるお金がないことを不安に感じています。
余裕がないと不安を感じる人は、まず先取り貯蓄を実践してみましょう。
先取り貯蓄とは、給与から貯蓄を先に確保し、残ったお金で生活することです。
先取り貯蓄を始めた当初は使えるお金が少なくきつく感じますが、次第に慣れてくるケースが多いですよ。限られた金額の中で工夫を始め、楽しく先取り貯蓄をされる人も少なくありません。
先取り貯蓄のポイントは、金額設定です。
少なければ貯蓄がなかなか増えず、多すぎると生活がかなり厳しくなってしまいます。急な出費や将来の支出に対応できる金額についても考えておくと良いでしょう。
急な出費への対応資金は生活費の3〜6ヶ月分
日々生活していると、自然災害のような思いがけないトラブルに巻き込まれ、その間収入が途絶えることもあります。
そのような場合でも問題なく生活が送れるよう、生活費の3〜6ヶ月分を目安に貯蓄しておくのがおすすめです。相談者さんのケースであれば、50〜100万円が目安となります。
将来の支出に対する貯蓄は予算設定から
将来のことは不確定ではあるものの、大まかな時期や予算など計画の立案から始めます。
例えば、10年後に200万円の車購入の予定を立てた場合、毎年20万円の貯蓄が必要です。
貯蓄する金融商品は、物価上昇を考慮し、必要となるタイミングが10年を超える場合は投資信託で資産運用をするのも良いでしょう。
特に老後資金など長期にわたって準備する場合は、iDeCoやNISAなどを活用した資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。
投資では長期、分散、積立によって、元本割れの可能性は大きく下げられるうえ、期間が長いほど運用益が大きくなる傾向にあります。少額からで構わないので、早めにスタートするのがおすすめですよ。
まとめ
・なかなかお金が貯められない人は先取り貯蓄を。
・急な出費への対応資金は生活費の3〜6ヶ月分。
・将来のための貯蓄は予算の設定から。
・投資は少額からでも早めにスタートするのがおすすめ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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