【リアル給与明細】38歳、配達員の場合
プロフィール
38歳、男性
運送業の配達員
▼現状
仕事内容は、運送、配達、在庫管理。
労働時間は月180時間、残業は18時間程度。
ボーナスは31万円程度。
【相談内容】以前より仕事が減り、給与が少し減りました。妻もパートに出ていますが、自宅のローンや子どもの教育費もあり貯金が増えません。生活を切り詰めてでも子どもを大学に入学させた方がいいのでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、以前に比べて少しお給料が減ったとお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると409万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の運搬従事者の平均年収は約421万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料は、平均的な水準と言えそうです。
教育費用を長期投資に回したら?進学の代替案としての資産形成
質問者さんは、お子さんの大学進学に悩んでいるのですね。
切り詰めてまで進学させるべきかどうか、大学進学の目的を見直しながら考えてみましょう。
大学進学の目的をはっきりさせよう
お子さんが大学に行く目的は何でしょうか?
もし「生涯収入を増やすために良い企業に就職したい」というのが目的なら、「大学に行くこと」が必ずしも正解とは限りません。
大学に行く費用を540万円(私立大学理系の平均額)*とした場合、この金額をもし大学に行かず年利6%で40年間運用したとすると、約5,554万円に成長します*。
*……参考:文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
*……野村證券「みらい電卓」にて算出
一般的に大卒者が高卒者よりも生涯年収が多いとされる額(=約5,000万円)より大きいため、経済合理性の観点から見れば、学費を投資に回して運用するという選択も考えられます。
やりたいことが明確なら大学進学も良い選択
目的が「特定の分野を学びたい」「将来なりたい職業が決まっていてそのために大学での勉強が必要」ということであれば、大学進学は良い選択です。
明確な目標がない場合は、進学費用をかけずに将来に備える選択も検討しましょう。
まとめ
・大学に進学して増える生涯年収より、長期投資にまわしたほうがお金が増える可能性があります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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