【ボーナスいくら?】35歳、IT業の場合
プロフィール
35歳、男性
IT業、システムエンジニア、年収550万円
妻(30代 会社員)、5歳と2歳の子どもとの4人暮らし
今年度の夏季ボーナス:去年と同額の見込み
【相談内容】ボーナスが生活費とローン返済で消えます
「物価の上昇もあり、子どもの教育費や老後の生活資金が心配です。ボーナスは住宅ローンや生活費の補填に消えてしまい、思うように貯蓄や投資に回せません。どう備えればいいのでしょうか?」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
相談者さんと同年代の35〜39歳のボーナス平均額は、年間でおよそ99万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
情報通信業全体のボーナス平均額は、夏季で約74万円*・冬季で約71万円*で、年間145万円です。
相談者さんの支給額の110万円は、年代別・業種別で見て平均とほぼ同水準といえます。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
将来の安心をつくる「貯める力」
現時点で平均的なボーナス額を得ている相談者さん。今後の教育費と老後資金を見据え、いくつかの戦略を組み合わせて無理なく将来の安心につなげましょう。
教育費のピークを見据え、今は準備期間
現在5歳と2歳のお子さんが中学・高校・大学と進学するにつれて、大きな出費が増えていきます。
日本政策金融公庫のデータによると、高校入学〜大学卒業までにかかる費用は1人あたり約943万円*。
お子さんが小さい今は「支出が本格化する前の助走期間」ととらえ、児童手当やボーナスの一部をNISAなどで確保しておくと安心です。
*……参考:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(令和3年度)
保険の見直しで固定費を軽くする
住宅ローンや教育費を見越すと、保険の内容も定期的に見直したいところです。
医療保険は入院・手術に備えた最低限の保障(月2,000〜3,000円程度)で十分なケースが多いです。
死亡保障は、お子さんが小さい今こそ必要ですが、掛け捨ての定期保険でカバーすれば費用を抑えられます。
保障内容を整理すると、月数千円〜1万円の節約も可能です。
浮いた資金を教育資金や老後資金の積み立てに回して、将来への備えを強化しましょう。
投資は「続けること」が最大の武器
まとまった投資資金がなくても、少額からスタートできる制度を活用しましょう。
とくに、NISAやiDeCoは節税効果が高く、長期での資産形成に適しています。
家計が厳しいときでも、月5,000〜1万円程度から始めて、昇給や生活にゆとりが出たタイミングで積み立て額を増やす柔軟性を持つとよいでしょう。
まとめ
・ボーナス額は平均的ですが、将来の支出への備えが大切です。
・教育費のピークを見据え、今は「準備期間」として計画的な積み立てを。
・保険見直しや少額投資で、家計のゆとりを生み出しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
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