【ボーナスいくら?】76歳、製造業の場合
プロフィール
76歳、男性
製造業(フルタイムパート)、年収350万円
家族構成:妻(75歳、専業主婦)
今年度の夏季ボーナス:変わらない見込み
【相談内容】貯蓄があまりなく、パートを辞めたあとの生活が心配です
「パートタイマーでも寸志としていただけているのでありがたいです。後期高齢者で貯蓄もあまりないので、今のパート収入がなくなったあとの生活が不安です」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
相談者さんと同年代である70歳以上のボーナス年間平均支給額は、約25万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
相談者さんと同じ製造業の平均支給額は、夏季が約55万円*、冬季が約56万円*です。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
相談者さんのボーナスは夏季・冬季合わせて20万円。
平均より少ないですが、パートというお立場を考慮すると臨時収入があるのは良いことと捉えられますね。
支出のコントロールが大事!年金だけで生活する方法とは?
相談者さんは定年後もなお働き続けており、年金以外の収入源を確保しているところが大変立派です。
ただ、今後パート収入がなくなったときの生活が心配なのですね。
年金生活で重要なのは、支出をなるべく減らした生活を心がけること。
厚生労働省の調査によると、65歳以上の男性の厚生年金(国民年金を含む)平均受給額は169,484円*。
奥様が国民年金のみ受給されている場合、平均額は57,700円*。
お2人で毎月23万円程度の年金収入があると推察されます。
住宅ローンを完済しておられるので、毎月20万円以内、できれば貯蓄に回す分を残して18万円程度で生活できれば、年金の範囲内で十分生活可能です。
老後は収入を増やすのが難しいと思われます。
支給されたボーナスはすべて貯蓄に回し、いかに節約できるかがポイントですよ。
*……参考:厚生労働省「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 」(p.12,19)
意外と手厚い?公的支援の活用がカギ
75歳以上が加入する後期高齢者医療制度では、無職世帯の医療費は原則1割負担*。
さらに、医療・介護で大きな出費があった際は、高額介護サービス費制度や高額医療・高額介護合算療養費制度などの公的支援があります。
還付金を受け取れるため、万一のことがあっても家計の負担を和らげてくれますよ。
今後はこれらの制度を上手に活用することが大切です。
*……参考:政府広報オンライン「後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい? 」
まとめ
・年金だけで生活するためには、支出をなるべく減らすことが大切です。
・介護費・医療費で大きな出費があった際は公的支援を上手に活用しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
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