【住宅ローンの現実】30代、世帯年収500万。ローン2,600万は高すぎますか?【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。今回は、住宅ローンのお悩みにフォーカスを当て、借入可能額や毎月の返済額の目安、家計の改善点についてファイナンシャルプランナーが解説します。【30代 専業主婦】
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かげやま
かげやま
2025.07.10

【住宅ローン】30代、専業主婦の場合

30代、専業主婦の家計簿

プロフィール

30代、女性
専業主婦

▼現状
世帯年収:500万円
住宅ローン:2,600万円
家族構成: 夫(30代、事務職)、子ども(9歳)との3人暮らし
都市部在住 地方在住

【相談内容】世帯年収500万円×住宅ローン2,600万円は妥当?

「住宅ローンを抱えていることもあり、月々の貯金はほとんどできずボーナスを頼りに生活をしています。どうすれば貯蓄できるようになりますか?」

 世帯年収500万円の住宅ローンをシミュレーション

借り入れ可能額の目安

まずは、年収に対して何倍の借り入れをしているか確認してみましょう。

住宅金融公庫の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、全国のフラット35利用者が実際に借り入れしている平均年収倍率は6.7倍*です。

世帯年収500万円の相談者さんの場合、借入額は2,600万円で年収倍率は5.2倍
収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽めと言えます。

*……参考:住宅金融支援機構「2023年度 フラット35利用者調査」(p.18)

毎月の住宅ローン返済額の目安は?

年収別 月当たりの住宅ローン返済額目安

一般的に、居住費が家計を圧迫しすぎない目安は収入の25%以内といわれています。
世帯年収500万の場合は、月約10万4千円です。

相談者さんの現在のローン返済額は毎月6万3千円とのことですので、家計における住宅費の割合は理想的と言えます。

このままの生活をしながら住宅ローンを返済し続けることは、十分可能と考えられます。
また、相談者さんがお悩みのように、月々の貯蓄ができないことは多くのご家庭が抱える課題ですね。それでは、貯蓄の解説します。

ボーナスは予備費・特別支出用と考える

相談者さんは住宅ローンが負担でボーナスを頼りにしているとのことですが、注意が必要です。

ボーナスは不確実な収入で、業績や評価などにより大きく変動し、支給されない可能性もあります。
ボーナスに頼る生活では家計のリスクが高くなります。

ボーナスは、通常の家計と分けて管理することが大切です。
例えば「予備費として確保する」「特別支出用に充てる」「将来のための積み立て用にする」と考えると良いですね。

「先取貯金」で確実に貯める

月々貯蓄をするためには、収入の範囲内で暮らすことが重要です。
「余ったら貯める」から「貯蓄分を差し引いた範囲内で生活する」という考え方に切り替え、その仕組みを作ることがポイントです。

はじめは少額でもよいので、毎月の収入から自動的に貯蓄用口座に移すなど強制的に貯める仕組みを作ることも有効です。
仕組みが整ったら、今後のライフイベントに備えるためにも貯蓄の割合を高めていけると安心ですね。

まとめ

スマートフォンを見ている女性出典:stock.adobe.com

・相談者さんの住宅ローン借入額の負担は、年収の5.2倍で平均よりも軽め。

・ボーナスは予備費・特別支出用と考える。

・「先取貯金」で確実に貯める仕組みづくりを作る。

※この記事では媒体で募集した情報に編集を加えて掲載しています。

ほかの家庭の家計簿は……

【参考】40代、会社員出典:4yuuu.com

【参考】40歳、専業主婦出典:4yuuu.com

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かげやま

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)2級。
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
元気に楽しい毎日を。“丁寧な暮らし”を心がけています。