【リアル家計簿】20代、ひとり暮らしの場合
家族構成
20代女性、会社員
ひとり暮らし
【相談内容】趣味や娯楽費を削ると人生がつまらないものになりそうで、なかなか節約ができず、ほとんど貯金ができていません……。
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
節約が怖くても貯められる!気持ちを犠牲にしない家計改善法
GOODポイント
まず注目したいのは、住宅費・通信費・交通費などの支出が非常に抑えられている点です。
一般的な働く単身女性の平均支出と比較しても、優秀な家計といえるでしょう。
- 通信費:1,000円(平均7,083円*)
- 食費:17,000円(平均41,249円*)
すでに固定費がかなり抑えられており、家計の「土台」はしっかりしています。
これは今後の貯蓄体質づくりにも大きなアドバンテージです。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」
気になる支出項目をチェック
収入に対して非常に高い割合を占めている娯楽費の72,000円が気になります。
相談者さんご自身も、「趣味や娯楽費が高いのはわかっているが、人生がつまらないものになりそうで怖い……」とお悩みのようです。
160,000円の月収に対し45%を娯楽に充てている状態で、生活費の赤字分がこの項目に集中しています。
趣味が生きがいになっていることは素晴らしいこと。
しかし、「将来の安心」は、今から準備できる楽しみともいえます。
支出の中から満足度の高い娯楽に絞り込み、支出を3〜4万円ほど抑える余地はあるでしょうか?
相談を寄せてくださったということは、相談者さんも「どうにか改善したい」という気持ちがあおりだと思います。
一度ご自身と向き合い、優先順位をじっくり見直してみましょう。
「節約=我慢」ではない。心の満足感を保ったまま貯金するコツ
貯金ができないのは、金額の問題ではなく心理的な抵抗があることも多いです。
そこでおすすめしたいのは、娯楽費の中から1万円だけ「未来の自分へのご褒美費として貯金する方法」です。
これは「使うための貯金」と意識付けるもので、節約への精神的ストレスが軽くなる効果があります。
どう視点を変えるかで、ガラッと節約に対する意識を変えられますよ。
数か月に1回の旅行や、大きな趣味イベントへの参加費など、「楽しい未来のために使えるお金が増える!」と実感できれば、自然と貯金も続けられるようになります。
まとめ
・固定費はすでにかなり抑えられており、支出の土台はしっかりしています。
・娯楽費の占める割合が大きいため、満足度の高い支出に絞る見直しが必要です。
・「ご褒美貯金」を取り入れて、ストレスなく未来に備える習慣を作りましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
ほかのひとり暮らしの家計簿は……
多い?少ない?貯金は足りている?
あなたの年収や毎月の貯金額を「家族構成×居住エリア」が同じ世帯と比べてみませんか?
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。