【リアル家計簿】38歳、1人暮らしの場合
家族構成
本人……38歳、会社員
【相談内容】配当金だけで生活するのが目標。投資に回す資金を増やすにはどこを削ればいい?
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
配当金生活に近づくための支出見直し術
GOODポイント
相談者さんの家計には、見習いたい点がいくつもあります。
とくに、食費の10,000円(平均54,787円*)や通信費の3,000円(平均8,952円*)に関しては、35〜59歳の男性勤労単身者の平均と比べると、大幅に低い水準です。
保険料や車両費などもゼロ円で、固定費をミニマムに保っている点は大きな強みといえます。
全体的に生活インフラにかかる費用をしっかりと抑えられており、とてもコンパクトに家計を運営されている印象です。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」
気になる支出項目をチェック
一方で、注目したいのが以下の項目です。
- 娯楽費…50,000円(平均19,972円*)
- 美容費…10,000円(平均2,805円*)
- 被服費…10,000円(平均3,392円*)
これらは1人暮らしの平均的なデータに比べ、やや高めの水準です。
配当生活という長期目標を見据えるのであれば「使うところには使い、抑えるところはしっかり抑える」というメリハリのある支出を目指すとよいでしょう。
娯楽費を月2万円程度に抑えると、月3万円の余力が生まれます。
映画や外食の頻度を減らしつつ、図書館や無料イベント、公園での散歩など低コストでも満足度の高いアクティビティを取り入れるのも一案です。
さらに、美容費や被服費も、ライフスタイルに合わせてそれぞれを5,000円程度に見直してみましょう。
実際に、配当金生活達成者の中には必要最低限の数の服を着回すといった工夫で支出をコントロールしている方も多く見られます。
以上を踏まえると、合計で最大月4万円、年間で48万円を資産運用に上乗せできる計算になります。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」
現在の資産形成力は大きな強み
相談者さんは、月に8万5千円の貯蓄に加え月30万円を投資に充て、堅実に資産形成を進められています。
配当金生活という目標に向けて、これほど着実に行動されている方はそう多くありません。
強い意志と綿密な計画、そして何よりも日々の生活をしっかりとコントロールできている証です。
この先、配当収入を安定化させる大きな原動力となるでしょう。
まとめ
・住宅費や固定費が非常に抑えられており、堅実な家計です。
・娯楽費、美容費、被服費を見直しで、投資資金をさらに月4万円上乗せできます。
・配当生活の実現には「メリハリをつけた支出」がカギです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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