【リアル家計簿】30代、会社員の場合
家族構成
本人……30代、会社員
【相談内容】現在の収入だと、何%分の貯蓄があれば理想ですか?
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
「貯蓄率の目安」を知り、効率的に将来に備えよう
GOODポイント
相談者さんの家計をみると、しっかりと節約されていて無駄が少ない印象です。
- 水道光熱費…5,000円(平均13,045円*)
- 通信費…3,500円(平均6,610円*)
- 食費…30,000円(平均42,049円*)
通信費や光熱費の管理が上手で、自炊を意識して取り組まれている様子がうかがえます。
全体的に倹約されており、貯蓄に毎月3万円を回している点も素晴らしいですね。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」
気になる支出項目をチェック
少し気になるのが「税金」の50,000円という額。
臨時的な支払いであれば問題ありませんが、住民税や所得税、年金や健康保険の自己負担分が含まれていることも考えられます。
会社員であれば給与天引きが基本のため、別途納付している場合は控除や制度の見落としがないか一度ご確認ください。
また、年間賞与が14万円とのことで、臨時出費への備えが弱くなりがちです。
貯蓄目標を設定する際は、ボーナス頼りにせず、毎月の収入からしっかり積み立てることがカギとなります。
理想の貯蓄率は手取りの20%
FPの視点から見た理想的な貯蓄率は、手取りの20〜25%程度です。
相談者さんは月収22.5万円に対し、約13%である毎月3万円を貯蓄されています。
すでに貯蓄習慣があるので、できればもう5,000〜1万円ほど増やして15〜20%を目指せると、より理想的です。
ちなみに、貯蓄は「短期(1〜3年)」「中期(3〜10年)」「長期(10年以上)」に目的を分けて考えるのがおすすめ。
たとえば、家電の買い替えや医療費などに備える「中期用の特別費」を毎月5,000円ずつ積み立てておくなど、目的別に分けて貯蓄すると生活がより安定します。
まとめ
・支出が全体的に抑えられており、とくに通信費・光熱費は優秀です。
・税金負担が重い場合は控除や納付状況を要チェック。
・貯蓄率は20%が理想。段階的に積み立て額を増やしましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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