【住宅ローンの現実】36歳、世帯年収800万。ローン2,600万は妥当ですか?【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。今回は、住宅ローンのお悩みにフォーカスを当て、借入可能額や毎月の返済額の目安、家計の改善点についてファイナンシャルプランナーが解説します。【36歳 事務職】
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かげやま
かげやま
2025.04.15

【住宅ローン】36歳、事務職の場合

36歳、事務職の給与明細

プロフィール

36歳、女性
一般事務

▼現状
世帯年収:800万円
住宅ローン:2,600万円
家族構成: 夫(30代、正社員)、子ども2人(12歳、8歳)
地方在住

【相談内容】世帯年収800万円×住宅ローン2,600万円は妥当?

「世帯年収800万円に対して住宅ローン2,600万円は妥当でしょうか?食費、教育費、借金返済などで貯蓄ができず、不安です」

世帯年収800万円の住宅ローンをシミュレーション

借り入れ可能額の目安

まずは、年収に対して何倍の借り入れをしているか確認してみましょう。
住宅金融公庫の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、全国のフラット35利用者が実際に借り入れしている平均年収倍率は6.7倍*です。

世帯年収800万円の相談者さんの場合、借入額は2,600万円で年収倍率は3.25倍
収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。

*……参考:住宅金融支援機構「2023年度 フラット35利用者調査」(p.18)

毎月の住宅ローン返済額の目安は?

年収別 月当たりの住宅ローン返済額目安

相談者さんの現在のローン返済額は、毎月6.7万円とのこと。
一般的に、居住費が家計を圧迫しすぎない目安は収入の25%以内といわれています。
例えば、世帯年収800万の場合、毎月約16万7千円が目安です。
相談者さんは居住費を大きく抑えられていると言えます。

ご夫婦共働きで安定した収入があり、適正範囲内の住宅ローン契約ですので、家計に大きな負担はないと思われます。

しかしながら、なかなか貯蓄ができず不安を感じておられるご様子ですね。
まずは、毎月の収支を正確に把握し、「家計の見える化」を行うことが重要です。

特にお米代抜きで月に10万円以上かかっている食費を削減したいとのことですので、食費の節約ポイントを解説します。

食費の節約ポイント

物価高が続き、食料品の高騰は悩ましい問題ですよね。
食費を節約するためには、スーパーのチラシやアプリを利用して特売の日を狙う、業務スーパーなど大容量で安く買えるお店を利用することが効果的です。
事前に買い物リストを作ると、無駄なものを買わずに済みますよ。

買い物の際には、キャッシュレス決済のポイントなども上手に活用すると良いですね。
また、平日のお昼はお弁当を持参するなど、外食を控えて自炊をすると大きな節約につながります。

ただ、せっかく食費を節約できても、無理をして逆に健康を損ねたりストレスがたまったりすれば意味がなくなってしまいます。

ストレスをためないこと、栄養バランスには十分配慮することなどに気を付け、無理のない範囲で節約を続けることがポイントです。

まとめ

家計簿をつけている女性出典:stock.adobe.com

・相談者さんの住宅ローン借入額の負担は、年収の3.25倍で平均よりも少なめ。

・毎月の収支を正確に把握し、「家計の見える化」を行うことが重要。

・食費の節約は無理のない範囲で続けることがポイント。

※この記事では媒体で募集した情報に編集を加えて掲載しています。

◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。

ほかの30代のお給料は……

【参考】38歳、男性/飲食業出典:4yuuu.com

【参考】34歳、男性/運輸業出典:4yuuu.com

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かげやま

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)2級。
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
元気に楽しい毎日を。“丁寧な暮らし”を心がけています。