【リアル給与明細】30歳、営業職の場合
プロフィール
30歳、男性
小売業の営業職
▼現状
・仕事内容は自社商品を顧客に向けて販売するテレアポ業務
・勤務4年目
・労働時間は月160時間程度
・残業は40時間程度
・賞与なし
【相談内容】毎月一定額の貯金をしたいのですが、給与が低くなかなか難しい状況です。資産運用も進めたいのですが、どう家計管理をすればいいですか?
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査」によると、30〜34歳男性の営業職従事者の平均年収は524.2万円*。
相談者さんの年収は249.3万円なので、全国平均と比べるとかなり低い水準です。
現状の年収だと、生活費や貯金に余裕を持つのが難しいことがわかります。
*……参考:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
転職やスキルアップで年収アップを目指す
現在の収入を考えると、給与を上げることが最優先です。
業界・職種を変える転職
小売業界の営業職は、他の業界に比べて給与水準が低めです。
同じ営業職でも、IT・金融・不動産業界では高収入を狙えます。
また、テレアポ経験を活かして、内勤営業の仕事に転職するのも選択肢です。
副業を活用して収入増
本業の収入だけでは貯金が難しいため、副業を始めるのも手です。
たとえば、ブログ運営、動画編集、ライティングなどは、スキルを身につければ月数万円の副収入を得られる可能性がありますよ。
資格取得でキャリアアップ
営業職に役立つ資格を取得すると、年収の高い職種へのキャリアチェンジが可能になります。
- 宅地建物取引士→不動産営業に転職しやすい
- FP→保険・金融業界での営業職に役立つ
- ITパスポート→IT業界の営業職への転職に有利
固定費を削減して先取り貯金を実践
収入アップと並行して、支出を見直しましょう。
固定費を削減する
家賃は手取りの30%を超えないよう、安い物件への引っ越しを検討しましょう。
スマホ代は格安SIMへ変更すると通信費を大幅に削減できます。
また、不要なサブスクがないか、一度見直してみると良いでしょう。
先取り貯金をする
給与が入ったら、まず先に貯金を確保し、残りで生活するしくみを作ります。
手取りの10%(約1.6万円)を、貯金専用口座で貯めていくのがおすすめですよ。
NISAやiDeCoで資産運用を
将来の資産形成のためには、NISAやiDeCoを活用した運用が有効です。
NISAで少額から投資
毎月5,000円〜1万円をインデックスファンドで積み立て、数年〜十数年の長期で運用するのがおすすめ。
iDeCoで老後資金を確保
掛金が全額所得控除になるため、節税メリットが大きいといえます。転職しても継続可能ですよ。
まとめ
・転職や副業、資格取得で収入を増やす。
・固定費を見直し、先取り貯金で貯蓄の習慣をつける。
・NISAやiDeCoを活用して資産運用をスタートする。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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