【リアル給与明細】37歳、営業事務の場合
プロフィール
37歳、女性
営業事務5年目。
▼現状
建設業の営業における事務全般及び庶務。
労働時間は月151時間、残業は月6時間。
ボーナスは年128万円。
【相談内容】同じくらいの収入で待遇がよいところに転職を考えています。子どもを預けて働く正社員と在宅フリーランスとではどちらが貯蓄できますか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
収入だけを見れば転職したほうが貯蓄できますが……
相談者さんの年収は約436万円であり、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」による営業販売事務従事者女性の平均年収である約420万円*よりも多い額です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
結論を申し上げると、正社員として勤務するほうが収入額は多いため貯蓄できる可能性が高いです。
しかし、それぞれメリットやデメリットがあります。
収入だけで判断せず、総合的にご自身に合っているほうを選択しましょう。
正社員としての勤務は収入が高い反面、時間的制約がある
安定した収入を得られるだけでなく厚生年金や社会保険に加入できるため、貯蓄もしっかりできる可能性が高いです。
一方で、お子さまを保育園に預けなければならないため、定時退社が約束されている会社、もしくは時短勤務などが可能な会社への転職が必要です。
さらに、お子さまの送り迎えや食事の支度などもあるため、時間に追われる生活になることも。
その場合、買い物が難しくなり、コンビニやスーパーのお惣菜、外食などが増え、支出が多くなる傾向にあります。
正社員で働く場合は、収入や社会保障面は確保されるものの、慌ただしい生活になるでしょう。
副業は時間的余裕ができるものの、収入が不安定に
通勤時間がなくなり自分のペースで業務ができるため、時間的な余裕ができます。
保育園に預けない選択をすれば、お子さまと一緒にいる時間も増えるでしょう。
一方で、フリーランスで働く場合などは収入が不安定になるため、貯蓄できない月が出ることも。
正社員と在宅フリーランスにはそれぞれ一長一短があるため、正解はありません。
例えば、お子さまとの時間を優先したい場合は、当面は在宅ワークで収入を確保しつつ将来のために資格を取得するなど、ご自身の生活スタイルや価値観に合った選択をしましょう。
まとめ
・正社員は収入が確保できる反面、時間の制約がある。
・在宅ワークは時間的な余裕があるものの、収入が不安定になる可能性が高い。
・正解はないため、ご自身の生活スタイルや価値観に合った選択を。
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