【リアル給与明細】48歳、IT技術職の場合
プロフィール
48歳、男性
IT関連技術職
▼現状
仕事内容は、組み込みシステムの請負業務、プロジェクトリーダー。
労働時間は月155時間、残業は40時間程度。
ボーナスは160万円。
【相談内容】貯蓄がまったく増えません。現在児童手当をもらっていますが、収入を増やすともらえなくなりますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、現在のお給料では貯金ができないことを不満に思っておられるのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約814万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代のIT技術職の平均年収は約696万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料額は平均よりも高い水準と言えます。
収入がいくらになると損をするの?
質問者さんは、収入が増えると児童手当などで損をするのではないかとご心配なのですね。
以前は所得制限があった児童手当ですが、令和6年10月から所得に関係なく受け取れるようになりました。
今後は児童手当の面で収入を気にする必要はないでしょう。
手当以外で収入によって差が生じるものといえば、税金です。
日本は累進課税制度を取り入れているため、収入が多くなるほど支払わなければならない税金が段階的に高くなります。
一般的に、年収600万円程度が税金面で損が少なく、年収850万円程度だと損を感じやすいといわれていますよ。
しかし、iDeCo(イデコ)や医療費控除を活用すれば、税金を少なくすることが可能です。
税金面で損をするからと収入を上げる努力をやめてしまう方もいますが、本末転倒。
使える制度はしっかり使って賢く税金対策を。
あとは着実に収入を伸ばす努力をすることで、結果的にお金に困らない生活を送れますよ。
まとめ
・質問者さんのお給料は、平均的よりも高い水準です。
・令和6年10月から所得に関係なく児童手当を受け取れるようになりました。
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