【リアル給与明細】29歳、会計事務の場合
プロフィール
29歳、女性
サービス業 会計事務
▼現状
仕事内容は決算処理・給与計算など。
ボーナスは年間67.5万円。
残業はなし。
【相談内容】職場の環境はよいですが、お客さまと交流が持てず前職で培った接客スキルを活かせません。さらに月2万円ほど収入を増やしたいので転職を考えています。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
収入を月2万円上げるには?
質問者さんは、前職で得た接客スキルを活かして月2万円の収入アップを考えているのですね。
結論から申し上げると、転職することをおすすめします。
なぜなら、現在の職場では直接顧客と関わる機会がないようで、質問者さんの理想の働き方とは異なるからです。
また、現在の職場で業務量を増やさずに手取りを月2万円増やすには、かなり時間がかかるでしょう。
希望に合った会社に転職できれば、すぐに長期的な収入増が見込めますよ。
事務と接客経験をアピール、基本給にはこだわって転職活動
質問者さんは前職では接客、現職では事務と、異なる職種を経験されています。
それぞれのスキルを掛け合わせることがアピールポイントになりますよ。
例えば、会計事務所への転職であれば、会計事務の知識と顧客対応スキルが活かせそうです。
また、一般的には大企業よりも中小企業のほうがマルチプレイヤーとして活躍できる場が多いですね。
転職活動では、基本給にこだわりましょう。
質問者さんの場合、月給を現在の28.7万円から2万円増やしたいとの希望なので、基本給を約7%上げる必要があります。
厚生労働省の調査によると、転職で年収が上がったのは全体の47.7%(2023年上半期、25歳〜29歳)*。
希望の条件を満たすには、信頼できるエージェントに頼る方法が確実でしょう。
*……参考:厚生労働省「転職入職者の賃金変動状況」
質問者さんの年収は平均より高い水準
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、25〜29歳の会計事務従事者の平均月給は27万円*であるのに対し、質問者さんは28.7万円と平均を1.7万円ほど上回っています。
現在お勤めの会社はほかの会社と比べて、基本給が高い傾向にあるようです。
ボーナスの平均は年間72.7万円*と、質問者さんの67.5万円に比べて5.2万円高いのが現状。
とはいえ、年収換算すると、質問者さんは平均より年収が高いようです。
また、残業がなく、ワークライフバランスの取りやすい会社にお勤めのようですね。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
まとめ
・転職すればすぐに給与アップ、長期継続が可能。
・質問者さんの年収は平均より高い水準。
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