【リアル給与明細】26歳、事務職の場合
プロフィール
26歳、女性
建設業の事務職
▼現状
ボーナスはなし。
労働時間は月160時間、残業はなし。
【相談内容】毎月の給料を上げてもらうより賞与がほしいです。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均より約98万円低い
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、25〜29歳の総合事務員の平均月給は約29万円*であるのに対し、質問者さんは約27.5万円と平均を1.5万円ほど下回っています。
またボーナスを比較すると、質問者さんは支給されていない一方で、平均は79.7万円*。
年収で換算すると、約98万円も差があるのが現状です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
しかし、会社の規模によって月収の差が大きいのも事実。
質問者さんがお勤めの会社は全体平均の給料を下回るものの、残業がなくワークライフバランスがとりやすいようです。
ボーナスがない原因は?
ボーナスが支給されないのは特に違法ではありません。
厚生労働省によると、令和5年度の夏のボーナスが支給されたのは全業種のうち65.9%*の企業です。
約3割の会社は、ボーナスが支給されていません。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」
ボーナスが支給されない会社の特徴は、主に4つあります。
- 規模の小さい零細企業
- ベンチャー企業
- 業績が悪化している会社
- 年俸制などで月給を高く設定している会社
今お勤めの会社でなぜボーナスがないのかを確認してみてください。業績悪化で一時的に支給されないのか、もしくは今後もないのかによっても大きく判断が変わると思います。
ボーナスより基本給アップを重視
ボーナスは会社の業績によって、支給額が大きく変わるものです。
業績が悪化すると想定していた収入がなくなり、生活が苦しくなることも。
一方、基本給は一度上がると下がりにくい傾向があります。
転職する場合においても、ボーナスよりも基本給を重視することで収入アップの安定的な継続が見込めますよ。
まとめ
・約3割の企業はボーナスがない。
・ボーナスよりも基本給アップで安定的に収入増が見込める。
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