【貯金額】44歳、女性の場合
プロフィール
44歳、女性
食品販売事務、年収60万円
世帯収入100万円
【相談内容】フィリピン在住です。貯蓄のアドバイスをお願いします。
現在フィリピンに住んでおり、自営業の主人の手伝いと副業の食品販売事務で収入を得ています。毎月の収入に幅があるため、安定させたいです。貯蓄をしたいのでアドバイスをお願いします。
相談者さんの貯蓄額は日本では大幅に少ないもののフィリピンでは高水準
相談者さんは、フィリピンに在住です。
国際労働機関(ILO)の調査によると、フィリピンの平均年収は約59万円*とのこと。
相談者さんの世帯収入は平均よりも高水準にあります。
*……参考:国際労働財団(JILAF)「2023年度 フィリピンの労働事情(フィリピン・マレーシアチーム) 」
地域によって差はあるもののフィリピンの物価は日本の約1/2〜1/3であるため、現在の貯金100万円の現地での価値は200万〜300万円といえるでしょう。
一方で、日本国内における40代の2人以上世帯の平均貯金額は889万円、中央値は220万円*。
現地の価値で見た場合の相談者さんの貯金額は、概ね中央値付近です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
フィリピンでは銀行口座を保有している人が少数であり、貯金ができている世帯も多くないため、相談者さんは現地では富裕者層といえます。
家族構成や年齢からお金が必要になる時期が見えてくる
収入や貯金額を踏まえると、相談者さんは不自由なく送れているようです。
しかし、3人のお子さまの成長とともに教育費がかかるようになります。
6年後には、大学生が2人いる状態になる可能性も。
また、いずれは老後資金準備も必要になります。
相談者さんの家族構成を考えれば、少しでも将来に向けた貯金を増やしていくのがおすすめです。
まずはライフプランを作成し、「いつ」「いくらぐらい」の支出になるのか、そのためにいくら貯金が必要なのかを明確にしましょう。
経済成長しているからこそ積極的な資産運用を
フィリピン国内の金融機関の金利に大きく影響するフィリピン中央銀行の政策金利は年5.75%と高いです。
相談者さんの100万円の貯金をフィリピンの銀行に預けているのであれば、金利でそれなりに増えているでしょうから、もしかしたら投資は考えていないかもしれません。
しかし、公益財団法人国際労働財団によると、令和5年3月時点でのフィリピンのGDP成長率は5.7%*、物価上昇率は3.9%であり、大きく経済成長しています。
フィリピン国内の株式投資信託などは、短期的には地政学リスクなどからも乱高下する可能性はありますが、長期的にみると大きく資産を増やせる可能性が高いです。
*……参考:国際労働財団(JILAF)「2023年度 フィリピンの労働事情(フィリピン・マレーシアチーム) 」
今のうちに資産運用を始め、お金にも働いてもらうことをおすすめします。
まとめ
・家族構成やそれぞれの年齢からお金が必要になる時期が見えてくる。
・経済成長が大きいからこそ資産運用がおすすめ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
ほかの人の貯金額は……
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