【リアル給与明細】29歳、総務の場合
プロフィール
29歳、女性
不動産会社の総務
▼現状
仕事内容は、給与計算、労務管理、社内イベント準備・遂行など。
労働時間は月165時間、残業は5時間程度。
ボーナスは95万円程度。
【相談内容】出産を考えています。今の会社では子育てをしながら働いている事例が少なく、出産後も続けられるかわかりません。今のうちに転職するか、今の会社で働いて出産のタイミングで退職するか悩んでいます。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは出産を考えておられ、今後の働き方について迷っているのですね。
まず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約593万円になります。
一方、質問者さんと同じ20代の女性総務職の平均年収は約338万円*です。
*……参考:マイナビAGENT「職種別平均年収ランキング」
このことから、質問者さんのお給料は平均よりもかなり高い水準と言えそうです。
最適な選択肢を見つけるためのポイント
質問者さんは、今のお勤め先に子育てをしながら働いている方が少ないことで不安を感じておられるのですね。
出産後も働くことを決めている中で、仕事と家庭生活の両立に不安を感じるのは当然です。
質問者さんの状況では、以下の点を考慮しながら決断することをおすすめします。
①現在の会社で相談する
まずおすすめしたいのは、現在の会社に今の不安を相談することです。
転職は時間もエネルギーも使うので、出産・育児を考えている今のタイミングではなるべく避けるべきでしょう。
社内で子育てをしながら働いている事例が少ないからといって、育児支援制度自体が整っていないとは限りません。
人事に相談し、産休・育休の制度、時短勤務、在宅勤務などを確認してみましょう。
②出産前に転職をする
出産前に転職をする場合、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
メリット①転職活動の自由度が高い
体調を気にせずに転職活動ができ、遠方の企業へも応募できるなど選択肢が広がります。
メリット②キャリアプランを優先できる
妊娠後の転職活動に比べて、自分の希望するキャリアプランを優先しやすいでしょう。
デメリット①ストレスがかかりやすい
新しい環境に慣れるためのストレスがかかりやすく、妊娠中の体調管理が難しくなるかもしれません。
デメリット②企業の採用意欲が低くなる
入社直後に産休や育休を取得する可能性があると、企業側が採用を躊躇する場合が考えられます。
③転職前に出産する
転職前に出産をする場合、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
メリット①慣れた環境で安心感がある
仕事の負荷や繁忙期がわかっており、体調に合わせて仕事を調整しやすいでしょう。
メリット②信頼関係ができている
これまでに築いた信頼関係があるため、急な休みでも周囲が協力してくれる可能性が高いです。
デメリット①転職活動の制約がある
妊娠中や育児中は体調不良や忙しさから転職活動が制約されがちです。
デメリット②ブランクが影響する
出産・育児によるキャリアのブランクが、再就職時に不利に働く可能性があるかもしれません。
最終的には、質問者さんの現在の職場環境、キャリアプラン、家族のサポート体制などを総合的に考慮して決断しましょう。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料額は、平均よりもかなり高い水準です。
・出産を考えている場合の選択肢は『現在の会社で相談』『出産前に転職』『転職前に出産』があります。総合的に考慮して決断しましょう。
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