【リアル給与明細】35歳、介護士の場合
プロフィール
35歳、女性
特別養護老人ホームの介護士
▼現状
仕事内容は、介護業務全般。ユニットリーダーとしてシフト作成や会議への出席。
労働時間は月168時間、残業は10時間程度、夜勤は月4回。
ボーナスは50万円程度。
【相談内容】夜勤が負担です。ケアマネージャーや社会福祉士の資格も取りましたが、夜勤がなくなるとお給料が下がるのではないかと心配です。夜勤をなくした場合に備えて副業をした方が良いでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今の介護士のお仕事で夜勤業務が負担になってきているのですね。
では、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約453万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の介護士の平均年収は約388万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は平均よりも高い水準であると言えそうです。
夜勤なしでお給料を減らさない方法はある?
質問者さんは、福祉職が夜勤なしでお給料を減らさない方法を知りたいのですね。
夜勤のない仕事をしつつ現在と同程度の収入を維持する方法を見ていきましょう。
訪問介護
訪問介護は日中の訪問が中心で、夜勤がありません。
質問者さんと同年代の訪問介護職の平均年収は約430万円*となっており、大きく収入を減らすことはありません。
訪問介護では経験豊富な介護士が高く評価されるため、介護福祉士資格をお持ちで経験豊富な質問者さんは、さらに高収入を期待できます。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
ケアマネージャーや相談員などの福祉系専門職
ケアマネージャーや相談員といった業務は、福祉職でありながら夜勤がありません。
質問者さんと同年代のケアマネージャーの平均年収は412万円*、その他の社会福祉専門職の平均年収は424万円*となっており、デイサービス同様大きく収入を減らすことはありません。
また、今までの経験を活かして管理者へ昇進することで、平均以上の年収が期待できますよ。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
副業での収入補填
転職以外に、夜勤をなくして減った分の収入を副業で補填する方法もあります。
例えば、介護経験を活かし、クラウドソーシングを通してオンラインで介護相談を提供することで、月に数万円の収入を得ることが期待できます。
また、介護に関するブログや記事を執筆することで、ライティングの収入を得ることも可能です。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料額は、平均よりも高い水準です。
・夜勤なしで現在と同程度の収入を維持するためには、訪問介護や福祉系専門職へ転職する方法や、副業で補填する方法があります。
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