廃墟となった旅館に憑く霊
霊媒師として活動する中で、多くの相談を受けますが、相談内容はすべて秘密厳守。
そのため、直接の相談内容をお話しすることはできませんが、これまでにあった出来事の中から、一つの体験談をお話しします。
ある廃墟となった旅館での出来事です。
その場所は長年放置され、近隣住民たちも「近寄りたくない」と口を揃えるほど、不気味な噂が絶えない場所。
その旅館を取り壊したいが祟りが怖いとのことで、調査依頼があった私は、浄霊の準備を整えて現地に向かいました。
入口に足を踏み入れた瞬間、まるで空気が変わり、寒気と共に重い波動が体を覆うのを感じます。
そして廃墟の静寂を破るように、建物の奥からは、かすかなすすり泣きのような音も聞こえてきました。
私は音がする方へと慎重に足を進めます。
建物の一角にたどり着いたとき、不気味な黒い影が視界の端を横切りました。
それは普通の霊ではなく、明らかに悪意をまとった悪霊。
部屋の中心に立つと、突然冷たい風が吹き抜け、ドアが勝手に閉まります。
目の前に現れたその霊は、長い手足に捻じれたような顔。
彼の口元からは、恨みや憎悪を感じるエネルギーがドロドロと流れ出ています。
人への恨みが重なり悪霊へ……
霊を感じ取る中で、その悪霊が元々この旅館で働いていた人物であったことがわかりました。
彼は同僚の嫉妬や妬みから冷たい扱いを受け続け、最終的には悪者にされてしまい、孤独の中で命を絶ったよう。
その怨念が積み重なり、やがて強い悪意を持つ悪霊となってこの場所に留まっていたのです。
彼は他者を巻き込むことで、自分のエネルギーを拡大させようとしていました。
私はすぐに霊術を展開し、悪霊が放つエネルギーを遮断するための結界を張ります。
それは悪霊の暴走を抑え、その動きを封じるためのもの。
結界を完成させると霊が激しく抵抗を示し、まるで怒りの叫びが空間全体に響き渡るかのようでした。
「この苦しみから解放されるべき時が来ました。あなたがここに留まり続けても、救われることはありません」
私は語りかけながら、悪霊の恨みのエネルギーを解放するための術を施します。
その過程で、霊の中にわずかに残っていた哀しみの感情が表に出てきました。
その瞬間、彼の輪郭が揺らぎ始め、ついには強い光と共に悪霊が完全に浄化されたのです。
浄霊後、その場所に漂っていた不穏な空気は完全に消え去り、依頼者も「やっとこの場所が静かになった」と安堵の表情を見せていました。
悪霊と対面するのは容易なことではありません。
しかし、恐ろしい霊であってもその存在に真摯に向き合い、抱えた苦しみや恨みを解き放つことが大切。
彼らを安らぎの道へ導くことで、現世に生きる人々がその影響から解放され、平穏な生活を送ることができるのです。
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◆霊媒師すばる
霊媒師として霊的な力を持つスピリチュアルカウンセラーとして活動。
個人だけでなく芸能界や政界においても、その圧倒的な霊力で心に導きの光をもたらしている。
各種メディアサイトも監修。
日本一の占い激戦区、渋谷の大人気占い館「Bcafe」や「Yahoo!LINE占い」でも多くの顧客から支持を得ている。
さらに、パワーストーンを使ったエネルギー調整にも精通し、多くの人々が成功の鍵を手にしている。
運命の扉を開く導きとともに、最も必要なメッセージを伝えている。
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