今が旬！白菜の栄養は？
白菜のほとんどは水分で占められ、100gあたりのエネルギーは13kcalと非常に低カロリーの野菜です。
さらに栄養もあり、なかでも「カリウム」「葉酸」「ビタミンC」を多く含みます。
カリウム
ナトリウムの尿中排泄を促進するため、血圧を下げる効果が期待できます。
葉酸
ビタミンB12とともに赤血球を作るために必要なビタミンです。
また、胎児や新生児期の神経系を作る際に重要なため、妊娠中の女性や妊娠の可能性のある女性は積極的な摂取が推奨されています。
ビタミンC
抗酸化作用をもつほか、コラーゲンの生成に関与しているため美肌づくりに必要なビタミンです。
ビタミンCが不足すると、抵抗力が低下することがわかっています。
白菜を長持ちさせるコツは？
白菜を使うとき、外側の葉から使っていませんか？
そうすると、内側の葉を使うときにはちょっと萎びていたり腐っていたりすることもありますよね。
その使い方、実は栄養的には損していることもあるんです！
白菜は収穫後も成長するため、外側の葉から中心にどんどん栄養が送られています。
外側の葉から食べると栄養とうま味が抜けた部分から食べることになってしまい、せっかく栄養が詰まった中心部を腐らせてしまうことに。
さらに、新鮮な白菜の中心部にはうま味成分である「グルタミン酸」が豊富に含まれています。
中心部から食べることで、うま味と甘味が強い、美味しい白菜を食べられますよ。
POINT
白菜は、中心部が盛り上がっていない平らなものが新鮮な証拠。
中心部が盛り上がっている白菜はすでに外側の葉から中心に栄養が送られているので、外側はすでに栄養もうま味も抜けている可能性が高いです。
白菜の黒い斑点は食べられる？
よく見かける、白菜の白い部分にある黒い斑点。
これは出荷時のストレスなどでポリフェノールが黒く変色したものです。
腐っていたり汚れていたりするわけではないので、食べても大丈夫。
栄養素的にも変わらないので、そぎ取る必要はありません。
白菜は内側から賢く使おう！
低カロリーなのにビタミン・ミネラルも含む優秀な白菜。安いとつい大きいサイズを買ってしまい「なかなか使い切れない……」なんてこともありますが、葉のとり方を変えるだけで美味しさも栄養もキープしながら使い切れますよ。
今年の白菜シーズンは始まったばかり！美味しく賢く白菜を楽しみましょう♪
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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