【リアル給与明細】22歳、製造業の場合
プロフィール
22歳、女性
製造業社員
現在の職場は3年目
▼現状
仕事内容は袋詰め、工場で生産されたものの梱包、出荷。
労働時間は月192時間、残業なし。
ボーナスは無く、寸志1万円程度。
【相談内容】手に職をつけてスキルアップしたいのですが、どうすれば良いのか分かりません……
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
スキルアップを全力でおすすめ!
質問者さんは、手に職をつけたいけれど何から始めて良いのか分からなくて悩んでいるのですね。
まず、質問者さんにはスキルアップして今の職場を離れることをおすすめします。
理由①お給料が少なすぎるから
質問者さんのお給料から通勤手当を引いて時給換算すると、現在のお勤め先は時給1,015円程度となります。
2024年度の最低賃金の全国平均は1,025円と見込まれているので、今の職場のお給料は平均の最低賃金以下と言えそうです。
理由②今の仕事内容はアンダーポータブルスキルだから
アンダーポータブルスキルとは、今の会社でしか使えないスキルのことです。
今の仕事でどれだけスキルアップしても、他の会社ではそのスキルが役に立つことは残念ながらほぼ無いと言って良いでしょう。
賃金が少ない会社で働くのであれば、せめて将来に向けて他社でも通用するスキル(ポータブルスキル)を磨ける場所で働きたいところです。
それでは、ポータブルスキルを身につける方法を具体的に説明しますね。
ポータブルスキルを身につける方法①副業を始める
ポータブルスキルを身につける方法の1つめは『副業を始める』です。
ポータブルスキルの具体例として、パソコンスキル・文章力アップスキル・販売スキルなどがあります。
これらのスキルは、転職の際に自己PRとして有効ですよね。
例えば、簡単なデータ入力作業などをクラウドソーシングサービスで受注するだけでも除々にパソコンスキルが身につきますし、ブログやWebライターにチャレンジすれば文章力を磨くこともできます。
また、副業とまではいかずともメルカリなどのフリマアプリを利用して不要品を販売することで、顧客との交渉力や販売の基礎知識が身につきます。
スキマ時間に副業にチャレンジすることは、ポータブルスキルが磨けてお小遣いも稼げるので一石二鳥ですよ。
ポータブルスキルを身につける方法②資格を取る
ポータブルスキルを身につける方法の2つめは『資格を取る』です。
「今後こんな分野で仕事をしてみたいな」というイメージがあれば、その職種で活躍できる資格にチャレンジしてみましょう。
業界に詳しくなくても、インターネットで必要資格を調べれば資格取得方法を確認できますよ。
自己流で資格を取ろうとすると何から手をつければ良いか分からなくなってしまいがちなので、おすすめは通信講座を受講すること。
通信講座に申し込めばテキストが送られてくるので、教科書選びに迷うこともありません。
いつまでに何を勉強すれば良いかが分かるカリキュラムもあるので、勉強慣れしていなくても資格合格に向けて行動できます。
オンラインなので学校に通う手間もなく、自分の都合の良いときに講座を受講できますよ。
ポータブルスキルを身につける方法③思い切って今すぐ転職する
ポータブルスキルを身につける方法の3つめは『思い切って今すぐ転職する』です。
ポータブルスキルが磨ける職種に、未経験でも思い切って飛び込んでみましょう。
とはいえ、自分に自身がないと「手に職をつけてから転職しないと……」と思ってしまいがちですよね。
しかし、スキルが無い人にこそ入社して欲しいと思っている会社も多数あります。
20代は、転職市場では売り手市場。
しかも質問者さんは現在のお勤め先で働いてまだ3年目なので、転職市場で言うところの『第二新卒』となります。
新卒や第二新卒はまだまだ幅広い業種にチャレンジできる年代で、未経験職種への転職も十分可能です。
企業が新卒者や第二新卒者に求めているのは率先力ではなく、高い労働意識や新しい環境に馴染みやすい柔軟性です。
理想の会社が見つかれば、思い切って転職してみることをおすすめします。
sino's アンサー『磨くべきはポータブルスキル。自分にあった方法でスキルアップを』
今回のアドバイスのポイントは『磨くべきはポータブルスキル。自分にあった方法でスキルアップを』です。
日本の平均転職回数は2.8回。
新卒で入社して1つの会社で定年まで働き続ける終身雇用制度が崩壊しつつあるといわれ、今後は転職回数がさらに増えていくと考えられています。
転職が当たり前の今、磨くべきスキルはほかの会社に行っても使えるポータブルスキルです。
ポータブルスキルを磨く方法としておすすめなのが、副業・資格取得・転職。
ぜひ質問者さんに合った方法を見つけて、楽しみながらスキルアップしてくださいね。
まとめ
・現在のお勤め先はかなり低賃金です。
・副業、資格取得、転職にチャレンジして、楽しくスキルアップしてみて。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。