【リアル家計簿】32歳・26歳の夫婦の場合
家族構成
夫……32歳 上場企業会社員
妻……26歳 税理士法人会社員
子ども……1歳、自宅保育中
の3人暮らし
【相談内容】ほかの家庭がどれくらい貯金をしているのか気になります。世帯年収ごとの平均貯蓄額を教えてください。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
みんなの貯蓄額の平均はどれくらい?
質問者さんは、ご夫婦で育休取得中の上記の家計簿以外に、ボーナスが年130万円程度あるとのことですので、世帯年収は約630万円です。
この年収の2人以上世帯の平均貯蓄額は1,226万円となっています。
貯蓄が1,226万円と聞くと「ずいぶん多いな。みんなそんなに貯めているの?」と感じるかもしれませんね。
実は、平均額は統計上、多く資産を持っている世帯の数字に引っ張られて金額が多くなりがちです。
実際参考にすべきは『中央値』。
中央値とは、参考データを上から下に順番に並べたときに、ちょうど真ん中にある数値のことです。
この中央値を見ると、質問者さんの世帯年収から見た貯蓄額の中央値は500万円となっています。
*……参考https://www.orixbank.co.jp/column/article/263/
貯蓄額をアップさせるにはどうすればいい?
質問者さんの世帯年収から見た貯金額の中央値は約500万円。
子どもの将来を考えると、その程度の貯蓄があり、さらに貯蓄額を増やしていけると安心ですよね。
もし質問者さんの貯蓄額が中央値より低いのであれば、NISAなどの非課税制度を利用して、貯蓄の一部を投資にまわすことをおすすめします。
優良なインデックス商品に投資した場合、投資期間を15年以上確保できれば元本割れリスクはかなり抑えられるといわれています。
お子さまはまだ1歳なので、大学費用を今から備えるのであれば、投資期間を15年以上取ることができますね。
子どもの学費を投資で備える場合、ギャンブル性の高い投資商品に手を出すことは厳禁。
利回りが低くても手堅く運用できる長期投資に強い投資商品を選びましょう。
(※投資には元本割れのリスクもあります。貯蓄をすべて投資にまわすことはせず、現金預金と組み合わせるなど工夫し、ご自身の判断のもとに行ってください。)
まとめ
・世帯年収630万円の家庭なら、貯蓄額の平均は1,226万円、中央値は500万円です。
・お金を育てる期間が15年以上取れるなら、優良な投資商品の購入を検討してみて。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。