【リアル給与明細】42歳、管理職。勤続15年の給与にしては低すぎませんか?【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【42歳 製造業】

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sino
sino
2024.03.27

【リアル給与明細】42歳、製造業管理職の場合

42歳製造業明細

プロフィール

42歳、男性
製造業 管理職
現在の職場は15年目

▼現状
仕事内容は、経理事務・経営企画・資料作成・労務管理。
労働時間は月165時間、残業なし。
ボーナスは60万円程度。

【相談内容】42歳管理職の給与水準としてはかなり低いと思うのですが……

解説するのは……

 

◆sino

ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。

GOODポイント

質問者さんは、役職がついている割にお給料が少ないのではないかと考えているのですね。

質問者さんのお給料を年収で換算すると460万円となります。

製造業課長クラスの人の平均的な年収額は408万円程度です。

*……参考https://heikinnenshu.jp/kininaru/kacho.html

このデータを見ると、質問者さんは平均的な製造業課長クラスの年収より良いお給料をもらっていると言えそうですね。

支給総額以外にも注意すべきポイントは『基本給の割合』

支給総額をみると平均を上回っている質問者さんの給与明細ですが、気になる点は『基本給の低さ』です。

質問者さんの1月の給与支給額が約33万円で、基本給は10万円となっていますね。

基本給は、お給料全体の約8割程度となっているのが一般的です。

*……参考https://www.joho-iwate.or.jp/jo-i/0109/010905c.html

しかし、質問者さんの場合は基本給の割合が3割程度となっていて、これは一般的な基本給割合の3分の1以下です。

「それの何が悪いの?」と思われるかもしれませんが、実は基本給を低く設定する会社は従業員のお給料を低く抑えようとする傾向があります。

なぜなら、昇給金額やボーナス、退職金の額は基本給額を基に計算されるから。
基本給を抑えることで、会社は従業員に支払うお金を安く済ませられるのです。

sino's アンサー『お給料に疑問を持ったときは、明細の中身をチェックしてみて』

今回のアドバイスのポイントは『お給料に疑問を持ったときは、明細の中身をチェックしてみて』です。

今回の質問者さんは、15年も勤務しているのにあまり上がらないお給料に疑問を持たれたのではないでしょうか。

基本給が安い会社の中には、なるべく手当を多く出して利益を社員に還元したいと考えている優良な会社もあります。

その一方で、基本給を安くすることで昇給額を抑え、社員に支払うお給料を低く抑えようとする会社が多いのも事実です。

お給料について疑問を感じたときは、支給額だけでなくその内訳までチェックしたいですね。

まとめ

・質問者さんのお給料額は平均以上。

・基本給割合の平均は支給総額の8割。お給料の支給額だけでなく基本給割合までチェックしてみて。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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