【貯金額】28歳男性の場合
プロフィール
28歳、男性
独身
製造スタッフ
年収:260万円
【相談内容】
「現在実家の離れに住んでいて、住居費はかかっていません。敷地が広いため、将来的に相続して建て直すか、売却して別の場所に引っ越すか、どちらがよいでしょうか?ちなみに、結婚するつもりはありません。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんは生涯一人暮らしを希望されていますが、一人で住むにはご実家の敷地が広すぎるとのこと。
将来的に持ち家に住み続ける場合と、賃貸に引っ越しする場合での、メリットとデメリットを比較してみましょう。
持ち家に住み続けるメリット・デメリット
持ち家に住むと、居住費を抑えられるのがメリットです。
ご実家ということで、住宅ローンはなく毎月の支出をかなり抑えられるでしょう。
また、自分好みにリフォームやDIYも自由にできますし、敷地が広ければ趣味などに活用することも。
一方、修繕費や火災保険料、固定資産税などの費用がかかる点はデメリットといえます。
特に修繕費は数百万円かかるケースもあり、貯蓄で備えておくことが必要です。
家を建て直す場合も同様に、多額の費用がかかります。
住宅ローンを活用すれば、ローン控除を利用しながら比較的低金利で借りることもできますよ。
賃貸に引っ越すメリット・デメリット
賃貸に住むメリットは手軽さ。
初期費用は多少かかりますが、転勤や生活スタイルの変化に合わせて気軽に移り住むことが可能です。
将来、老人ホームや高齢者住宅に移り住む際も、気兼ねなく住み替えできるでしょう。
一方、住居費を毎月支払う必要があるのはデメリットといえます。
また、高齢になると部屋を借りるハードルが上がる点も注意が必要です。
その他、実家を売却する以外にも賃貸に出すことで、ご自身の家賃に補填する方法もあります。
希望する金額やその土地の相場にもよるので、不動産会社に一度相談してみることをおすすめします。
質問者さんの貯蓄額は平均を大きく上回る
20代独身の平均貯金額は121万円、中央値は9万円です。
質問者さんの資産総額は583万円と平均大きく上回っています。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
しかし、その内訳は預貯金がほとんど。
低金利の中物価上昇が続いているので、預貯金ではお金の価値がどんどん目減りしているのが現状です。
ケガや病気などで働けなくなったときのために生活費の6カ月分程度を預貯金で残し、残りの余裕資金は運用を検討してみてもよいでしょう。
一部を投資信託で運用されているので、運用の比率を増やしても大丈夫そうですよ。
まとめ
・持ち家と賃貸のメリットとデメリットを考慮して検討してみてください。
・生活費の6カ月分程度は預金で残しておき、残りの余裕資金は運用に回すことをおすすめします。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
同年代の貯金額は……
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