【貯蓄額】28歳男性の場合
プロフィール
28歳、男性
個人事業主でIT系システムエンジニア、年収200万円
一人暮らし
【相談内容】FIRE生活のためにやっておくべきことはありますか?
「IT企業で正社員として働いていましたが、現在は体を壊して退職。個人事業主として暮らしています。固定費の見直しを行い、月6万円あれば家賃や光熱費等も込みで生活ができています。体調も完治していないのでFIREしたいと思っていますが、やっておくべきことはありますか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代の20代単身世帯の貯金額は、平均121万円・中央値で9万円となっています。
現在の質問者さんはの資産額は約998万円で、これは平均貯金額の約8.2倍・中央値の約110.9倍です。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
FIRE後も資産を減らさない方法って?
質問者さんは、FIRE(早期リタイア)に向けてやっておくべきことを知りたいのですね。
今のペースで仕事を続ければお金が足りなくなることはありませんが、完全に仕事を辞める場合は、資産を減らさないための知識が必要です。
FIRE後に資産を減らさない方法として『4%ルール』があります。
4%ルールとは、運用している資産の約4%を毎年取り崩して生活すれば、30年以上経っても資産が枯渇する可能性が低いというものです。
これはアメリカのトリニティ大学での研究結果に基づいており、平均的なアメリカの株価成長率7%から物価上昇率3%を引いた4%で計算されています。
投資が7%成長すれば、物価が3%上昇しても4%だけ取り崩すことで資産を減らさずに済むのです。
*……参考https://life.saisoncard.co.jp/money/post/c2486/
「これはアメリカでの実験なので日本では通用しないのでは」との声もありますが、新NISAの非課税枠1,800万円を活用しリスクの低い商品に投資することで、同様の効果を得られることが期待できます。
ただし、投資にはリスクが伴うため、4%ルールを使えば絶対に資産が減らないという保証はありません。
しかし、投資の配当だけでの生活を考えるのであれば、知っておいて損はないでしょう。
ご自身のリスク許容度の範囲内で投資をして、FIRE後の不安が減らせると良いですね。
まとめ
・質問者さんの資産額は、平均貯金額の約8.2倍・中央値の約110.9倍です。
・『4%ルール』を使って、FIRE後の資産を長持ちさせましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。