【貯金額】49歳男性の場合
プロフィール
49歳、男性
販売・接客サービス業、年収250万円
父親(78歳、自営業)、母親(75歳、専業主婦)、弟(47歳、会社員)の4人暮らし
【相談内容】現在の貯金額では老後が不安です……。
「現在の貯金額では将来が不安です。老後のためにいくらぐらい貯金や資産があれば落ち着いた生活を送れるでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である40代単身世帯の貯金額は、平均が559万円、中央値が47万円です。
質問者さんの資産額は約157万円で、これは平均貯金額の約28%、中央値の3.3倍となります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
『たくさん貯金があれば老後お金に困らない』は間違い!
質問者さんは、老後資金がどの程度あれば落ち着いた老後を過ごせるかがお知りになりたいのですね。
必要な資金の計算方法と、安心して老後を過ごすための対策をお伝えします。
老後資金の計算方法
必要な老後資金は、以下の計算式で求められます。
老後資金 = (月々の支出-月々の収入)×12ヶ月×老後期間(年数)+臨時費用
具体的な手順は、以下の通りです。
- 月々の支出を見積もる:食費、住居費、光熱費など、日々の生活にかかる費用を計算する
- 月々の収入を見積もる:年金やその他の収入を見積もり、把握する
- 老後期間を設定:健康状態やライフスタイルを考慮して設定する(一般的にはリタイヤ後の20〜30年)
- 臨時費用を見積もる:旅行や医療費など、突発的にかかる費用を予測する
この計算で、必要な老後資金の目安を算出できます。
本当に必要な老後資金対策とは?
多くの人は「たくさん貯金があれば老後は安泰」と考えがちですが、これは半分正解で半分不正解です。
なぜなら、いくら貯金が多くても支出が支出を上回ってしまえば、いずれは老後資金に困ることになるから。
大切なのは、支出が収入を超えないようにすることです。
たとえ収入が少なくても、しっかり家計管理をして支出を抑えることができれば、老後も安心して過ごせます。
そのためには、今から収入の範囲内(理想は収入の8割程度)で生活する習慣を身につけることが重要です。
この習慣さえ身につけば、老後資金の不安を大きく減らすことができますよ。
早めに対策を始めて、安心できる老後を迎えたいですね。
まとめ
・質問者さんの資産額は、平均貯金額の約28%、中央値の3.3倍です。
・老後資金は『(月々の支出-月々の収入)×12ヶ月×老後期間(年数)+臨時費用』で算出できます。
・本当に必要な老後資金対策は、収入の範囲内で生活する習慣を今から身につけることです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
同世代の貯金額は……
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