【貯蓄額】47歳女性の場合
プロフィール
47歳、女性
飲食店経営、年収550万円
別の自営業をしている夫と2人暮らし
【相談内容】月いくら貯金すれば安心ですか?
「夫婦別々で自営業をしていて、現状の収入と貯金で生活には困っていません。老後に2,000万必要といわれている時代では、今の貯蓄ではまだまだ安泰とは言えないのでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である40代の貯金額は、平均889万円・中央値で220万円です。
質問者さんの資産額は780万円で、これは平均貯金額の約88%、中央値の約3.5倍となります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
自営業の老後対策は『いつまで働くか』がポイント
質問者さんはお金に困っていないものの、現在の貯蓄で老後を安心して過ごせるかどうか心配されているのですね。
自営業者の老後資金問題の鍵は『いつまで働くか』です。
自営業者は会社員と違い厚生年金がないため、年金額は満額で月68,000円。
厚生年金の平均受給額230,483円と比べて少ないのが事実です。(※令和6年度)
*……参考https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2024/202404/0401.html
しかし、自営業者の強みは「いつまで働くかを自分で決められる」ところにあります。
老後資金とは、仕事を辞めて年金と貯蓄だけで暮らす期間のお金のことです。
会社員には定年退職がありますが、自営業者には定年がありません。
自分で「もう働かない」と決めるまで働き続けることができます。
例えば、75歳まで自営業を続けられれば、65歳で定年退職する会社員よりも“老後資金が必要な期間”が10年短くなります。
老後資金の計算方法は、以下の通りです。
必要な老後資金 =(毎月の生活費 - 毎月の収入)×老後の生活期間+その他の支出
「自分が何歳まで働くつもりか」を考え、それに基づいて必要な老後資金額を計算してみると不安が減るでしょう。
まとめ
・質問者さんの貯蓄額は、平均貯金額の約88%、中央値の約3.5倍です。
・自営業者の老後対策は『いつまで働くか』がポイント。何歳まで働くつもりかを考えて、必要な老後資金を計算しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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