【貯金額】49歳男性の場合
プロフィール
49歳、男性
看護師
家族構成:妻(45歳、会社員)、子ども(18歳)、父(75歳)、母(73歳)
年収:350万円
【相談内容】年金の受給時期はいつがいい?
「自分がどのぐらい年金がもらえるか心配です。また、年金をもらう時期を早めたらいいのか遅らせた方が得なのか、よくわかりません。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
年金受給は何歳からがお得?
年金は原則65歳からの受け取りですが、最短で60歳からの繰り上げや、75歳までの繰り下げが可能です。
繰り上げの場合、受給開始日を1カ月早めるごとに0.4%ずつ年金額が減額されます。
早く受け取り始めることで、生活費の足しにしたり、元気なうちに旅行や趣味に使ったりできますね。
しかし、一度繰り上げ受給をすると、減額された年金額は生涯変わりません。
一方で繰り下げの場合は、1カ月遅らせるごとに0.7%の年金額が上乗せされます。
仮に75歳まで繰り下げすると、年金額は84%もアップすることに。
しかし、早く亡くなってしまうと恩恵が少なくなるデメリットもあります。
何歳から受け取るのが得かは、受け取り総額の損益分岐点を目安にするのも一つの方法です。
例えば、60歳から年金を受け取った場合、82歳2か月以上長生きすると、65歳からの受給より年金総額が少なくなります。
一方で75歳まで延ばす場合の損益分岐点は89歳2か月で、それ以上長生きすれば繰り下げの方が得になります。
*……参考https://media.moneyforward.com/articles/8206
とはいえ、寿命は誰にも分からないので、その時点の家計の状況を踏まえて受給開始の時期を検討するとよいでしょう。
質問者さんの場合、年金受給の開始までまだ期間があります。
その間に、ご自身で老後資金に備えておきましょう。
質問者さんの貯蓄額は中央値より80万円多い
40代既婚世帯の平均貯金額は889万円、中央値は220万円です。
質問者さんの資産総額は300万円。
平均を下回るものの、中央値よりも80万円多く貯蓄されています。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
しかし、資産すべてが預貯金なので、物価上昇に負けてしまいます。
生活費の6カ月分を預貯金で置いておき、残りはお金に働いてもらうことで、効率よく貯めることができますよ。
まずはNISAで投資信託から始めてみてはいかがでしょうか。
100円から始められていつでも出金できるため、融通が利きやすいですよ。
受け取る際の利益がずっと非課税なのも大きなメリットです。
ネット証券なら、30分もあれば自宅で開設手続きができますよ。
まとめ
・年金受給開始時期はそのときの家計状況を踏まえて決めましょう。
・初めての投資にはNISAで投資信託がおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
同じ49歳の他の人の貯金額は……
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