【貯金額】49歳男性の場合
プロフィール
49歳、男性
建設業事務職、年収500万円
妻49歳主婦、17歳と13歳の子どもとの4人暮らし
【相談内容】教育費と老後資金はいくらあれば足りますか?
「子どもの教育費や老後への備えが心配です。貯蓄がいくらあれば足りるのでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代の40代既婚世帯の貯金額は、平均約889万円・中央値で約220万円です。
質問者さんの資産額は800万円で、これは平均貯金額の89.9%程度・中央値の3.6倍程度となります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
教育費はいくら必要?
質問者さんは、お子さんの教育費や老後資金の備えがいくらあれば足りるのかが気になるのですね。
まず、お子さんの教育費を見ていきましょう。
中学・高校・大学の1年間あたりの教育費はおおよそ以下の通りです。
中学: 公立 約53.9万円、私立 約143.6万円
高校: 公立 約51.3万円、私立 約105.4万円
大学: 国立 約53.6万円、私立 約93.1万円
*……参考https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/hiraku/column_0009.html
例えば、上のお子さんが私立高校に通っていて、その後国立大学に進学すると仮定すると、大学卒業までの教育費は約319.8万円となります。
下のお子さんがあと2年間公立中学に通い、その後公立高校に進学、大学へ進学しなかった場合、教育費は約261.7万円です。
このように、それぞれのお子さんの進路に応じて必要な教育費が変わります。
ご家庭の状況に当てはめて計算してみてください。
教育費は近い将来に必要なお金のため、投資で貯めるのはリスクがあります。
近い将来に取り崩す予定のお金は、現金で備えておきましょう。
老後資金はいくら必要?
老後資金は「何歳まで働くか」「どんな生活を送りたいか」そして「何歳まで生きるか」によって異なりますが、簡易的には以下の計算式で求めることができます。
【老後資金の計算方法】
(老後の生活費−収入)×(90歳−退職予定年齢)=必要な老後資金(老後の生活費−収入)
*……参考https://www.smbc-card.com/like_u/money/old_age_funds.jsp
仮に、質問者さん夫婦が老後「年間400万円」で生活し、年金額が夫婦で「312万円」、退職が「65歳」と仮定すると、必要な老後資金は以下のように計算できます。
(400万円−312万円)×(90歳−65歳)=2,200万円
質問者さんは現在49歳です。
65歳で定年退職すると考えると、老後資金取り崩しまでに16年間の期間があります。
15年以上の期間があるのであれば優良な投資商品に投資することで元本割れのリスクは少ないといわれているので、老後資金を投資で備えるのは良い方法でしょう。
*……参考https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/stepup/how-many-long-term.html
※長期投資で元本割れのリスクが少なくなるというのは、過去のデータに基づいた記載です。
今後、必ず元本割れしないという保証はありませんので、投資はご自身の判断のもと行ってください。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の89.9%程度・中央値の3.6倍程度です。
・教育資金は、お子さんの進路ごとに計算し、現金で備えましょう。
・老後資金は計算式に当てはめて計算し、投資も組み合わせて備えると良いでしょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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