【貯蓄額】38歳男性の場合
プロフィール
38歳、男性
製造業 生産管理職
妻(35歳、会社員)と2人暮らし
年収は520万円
【相談内容】物価高で老後資金は2,000万円では足りないのでは?
「『老後資金は2,000万円必要』と一時期報道されていましたが、昨今の物価高が続くようなら2,000万円では足りないのではと心配です。今と同等の物価高が続いた場合、家族2人で必要となる資金はどれくらいでしょうか?また、もし子どもができた場合はどの程度の貯蓄が必要になりますか?」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんの貯蓄額は中央値の15.6倍
30代既婚世帯の平均貯金額は601万円、中央値は150万円です。
質問者さんの資産総額は2,340万円と平均を大きく上回ります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
預貯金以外に債券や投資信託も活用されていて、物価高対策をしっかりされているようです。
生活費の6カ月分を預貯金で置いておき、残りはお金に働いてもらうことで、効率よく貯めることができますね。
老後2,000万円問題は老後4,000万円問題へ
質問者さんは、物価上昇で老後資金が足りなくなるのではないかとご不安のようです。
一時期、老後2,000万円問題が話題になりましたが、現在は4,000万円問題ともいわれています。
物価が毎年3.5%上昇した場合、2,000万円は10年後には2,821万円、20年後には約4,000万円に。
老後資金も年々膨らんでいく計算になります。
質問者さんの場合、預貯金と債券で約2,000万円の資産をお持ちなので、投資信託で65歳で2,000万円を作ることを目指すとよいでしょう。
年率7%で運用されると仮定すると、現在の運用している260万円に加えて、月3,000円の積立で達成可能です。
NISAを利用すれば、利益の全額がずっと非課税で運用できますね。
*……資産運用かんたんシミュレーションをもとに算出
子どもにはいくら必要?
子ども1人にかかる養育費や教育は2,000〜4,000万円といわれています。
進学先が公立か私立か、一人暮らしをするのか否かで必要となる金額が大きく変わりますよ。
とはいっても、少子化対策の一環としてさまざまな支援制度があります。
児童手当の給付、保育の無償化、医療費の助成、高校授業料の助成制度など。
大学生でまとまった資金が必要になるケースが多いので、運用期間は十分にとれますね。
NISAを活用して教育資金を貯める方も多いですよ。
*……参考https://www.fp.au-financial.com/media/kakei/article-062.html
まとめ
・質問者さんの貯金額は中央値の15.6倍と大きく上回ります。
・質問者さんの場合、毎月3千円の積立で老後4,000万円問題に備えられそうです。
・子ども1人にかかるお金は2,000〜4,000万円です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
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