【貯蓄額】49歳男性の場合
プロフィール
49歳、男性
建設業 総務・経理
家族構成:妻(49歳、専業主婦)、子ども3人(20歳・18歳・13歳)
年収:550万円
グラフ内のその他資産は学資保険300万円
【相談内容】教育費と老後資金は今後いくらかかりますか?
「末っ子が社会人になるまでの今後10年間で、教育費はどれくらいかかりますか?また、老後資金もどれくらい必要か見当がつきません。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
教育費はいくらかかる?
教育費は進学する大学によって大きく異なります。
例えば、3人のお子さん全員が私立に通う場合、今後かかる大学の学費は約1,500万円*。
公立の場合は、約1,000万円*です。
*私立大学:入学金40.6万円+授業料145.2万円×4年=621.4万円
*国公立大学:入学金28.6万円+授業料96.6万円×4年=415万円
※子2人4年分、子1人2年分として計算
*……参考https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf
もし、自己資金で賄うのが難しければ、奨学金や教育ローンを借りる方法もあります。
返済の必要がない給付型や無利子の奨学金もありますよ。
老後資金はいくら必要?
将来必要になる金額は人それぞれなので、ご自身で計算してみるとよいでしょう。
老後の生活費は「(毎月の生活費-収入)×老後の生活期間」で計算できます。
65歳以上の夫婦の生活費は月約28万円、受け取る年金額は月約22万円が平均です。
*……参考https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf
退職後20年を老後生活期間とすれば、必要額は(28万円-22万円) ×12カ月×20年=1,440万円となります。
しかし、旅行や趣味を楽しむ「ゆとりある老後」を過ごすには、月約37万円の生活費が必要。
*……参考https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html
総額は3,600万円となり、どのような老後を過ごすのかによって必要な金額は異なります。
質問者さんの貯蓄額は中央値の約4倍
40代の2人以上世帯の平均貯金額は889万円、中央値は220万円程度です。
一部のお金を持っている人が平均値を引き上げる傾向にあるため、中央値がより現実的な数値です。
質問者さんの資産総額は870万円。
平均よりは若干少ないものの、中央値の約4倍の資産をお持ちです。
自身を持って、これからも計画的に貯蓄をしていきましょう。
参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/
まとめ
・質問者さんの場合、教育費は公立大学で1,000万円、私立大学で1,500万円が目安です。
・老後資金は、どのように過ごすかで必要な金額がかなり変わります。
・質問者さんは中央値の約4倍の貯金ができています。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
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