【貯蓄額】29歳男性の場合
プロフィール
29歳、男性
個人事業主のWebライター、年収300万円
独身
【相談内容】一生独身のつもりですが、保険に入る必要はありますか?
「私は独身で将来結婚する予定もありません。相続や贈与により、今の資産は2,000万円程度です。フルタイム勤務で勤めるのは大変でストレスがたまるため、ゆったりと仕事ができるフリーランスのWebライターとして活動しています。将来のために保険に入る必要はありますか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代の20代単身世帯の貯金額は、平均179万円・中央値で20万円となっています。
現在の質問者さんはの資産額は約1,930万円で、これは平均貯金額の約10.8倍・中央値の約96.5倍となります。
*……参考https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/fremaga/money/savings_twenties.jsp
将来のために保険は必要?不要?
質問者さんは、将来のために保険に入る必要があるのか気になっているのですね。
結論から言えば、以下の3つの民間保険以外は不要です。
・火災保険
・対人対物無制限の自動車損害保険
・掛け捨ての死亡保険(家族を養っている場合のみ)
これらは、起きる確率は少ないですが、万が一起きてしまった場合は損失が大きいものたちです。
基本的には『万が一の事態には公的保険で備える』のが合理的な考え方です。
公的保険は全国民が強制加入となっていて支払いから逃れられない一方、その内容は民間の保険ではとても真似ができない手厚い内容となっています。
しかし『火災・自動車事故・早逝』は公的保険でカバーされていないため、民間保険で備える必要があるのです。
必要な民間保険とは?
火災保険は、年間3,000円程度で入れて内容も厚いので、掛け金に見合ったリターンがあると言えます。
対人対物の損害保険は、もしも事故を起こしてしまったときに巨額の賠償金が発生するので、相手のためにも自分のためにも入っておきましょう。
質問者さんが車をお持ちでなければ不要です。
掛け捨ての死亡保険は、養っている家族がいる場合のみ、遺された家族が生活に困らないために入っておく必要があります。
質問者さんの場合は独身なので不要ですね。
公的保険はどんなもの?
「そんなに保険を削っても大丈夫?事故や病気で治療費が高額にならないの?」と思われるかもしれませんが、そこは公的保険がしっかりとカバーしてくれます。
高額療養費制度を使えば、事故や怪我で治療費が高額になってしまっても、実際の負担額は自己負担上限額まで支払えば良くなる制度です。
会社員でも自営業でも利用でき、質問者さんのケース(年収300万円)では月の支払い上限額は57,600円となります。
また、高額な治療期間が長引き上限額に達した月が年間3回以上あった場合は4回目の支払いからは上限額がさらに引き下げられる多数該当という制度もあります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kogakuiryohi/
自分に必要な保険が何なのかをよく考え、入るべき保険にはしっかり入り、不要な保険には入らないようにしていきたいですね。
まとめ
・質問者さんの資産額は、平均貯金額の約10.8倍・中央値の約96.5倍です。
・必要な保険は『火災保険』『対人対物の自動車損害保険』『掛け捨ての死亡保険』の3つ。必要な保険にはしっかり入っておきましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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