きゅうりとトマトをザルにのせた画像

【管理栄養士直伝】きゅうり&トマトの食べ合わせはNG?ビタミンCの上手な摂り方

Gourmet / Recipe

きゅうりとトマトの食べ合わせは悪いといわれていますが、それはきゅうりのアスコルビナーゼがトマトのビタミンCを壊すから。
今回は、なぜ「きゅうりとトマトを一緒に食べてはいけない」といわれていたのか、その真相、併せてビタミンCを効率的に摂る食べ方を紹介します。

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「きゅうりはトマトと一緒に食べてはいけない」は嘘だった?

きゅうりとトマト

きゅうりには、アスコルビナーゼという酵素が含まれています。
このアスコルビナーゼがトマトに含まれるビタミンCを破壊して減ってしまうため「食べ合わせがよくない」といわれていたのです。

ところが、近年の研究で「きゅうりとトマトは一緒に食べても問題ない」ことが明らかとなりました。

きゅうりはビタミンCを破壊しない!

きゅうり2本

食品中に含まれるビタミンCは、酸化型と還元型に分かれて存在しています。
アスコルビナーゼが還元型のビタミンCを「酸化」してしまうことで「ビタミンCが破壊される」という通説が生まれてしまったようです。

ところが近年では酸化型のビタミンCを摂取しても体内で還元型に変化することが分かり、効力は還元型と酸化型で同等といわれています。

つまり、きゅうりとトマトを一緒に食べても、問題ありません!

ただし、酸化型のビタミンCは空気中で不安定なため、長時間空気中に放置するとビタミンCの効能が失われてしまいます。

アスコルビナーゼの活性を抑えるためには、酢と一緒に摂取するか、加熱して食べましょう。

ビタミンCを効率的に摂る食べ方とは?

きゅうりとトマトの和え物

酢であえるとアスコルビナーゼのはたらきが抑えられるため、トマトに含まれるビタミンCも効率よく摂取できます。

また、茹でるなどの加熱調理をしてしまうと、トマトに含まれるビタミンCが減ってしまうため、加熱せず食べるのがおすすめです。
さらに、油が入ることで、トマトに含まれる脂溶性のβ⁻カロテンやリコピンなども効率的に摂取できます。

今回は、きゅうりとトマトを使った、あえ物を紹介します。

【超簡単!】きゅうりとトマトの中華あえ

作り方はとっても簡単です。
きゅうりとトマトを食べやすい大きさに切り、酢、ごま油、鶏がらスープの素であえます。
最後に白ごまを振ったら完成です♪

酢が苦手な方は、少し砂糖を加えると酸味がやわらぐのでおすすめですよ。

きゅうりとトマトを美味しく食べよう!

トマトときゅうり出典:www.shutterstock.com

今回は、きゅうりとトマトの食べ合わせについて、紹介しました。ほかに、大根とにんじんの食べ合わせが悪い、といわれているのも同じ理由です。
きゅうりとトマトは一緒に食べても問題ありませんので、サラダなどで存分に楽しみましょう。

管理栄養士Miki

◆ライター / 管理栄養士Miki

管理栄養士。
年長・年少・1歳の元気な3兄弟をワンオペ育児中。
給食委託会社にて厨房の衛生指導や従業員教育を中心に10年勤務後、ライターに転職しました。
子どもたちの相手をしながら作るごはんは、栄養のバランスが取れつつ、とにかく時短!又はほったらかしで出来ることを意識して作っています。
健康を意識しながらおいしく食べることは、ストレス解消になり、体調の改善も期待できます。是非普段の食事に役立てていただけたら嬉しいです!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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管理栄養士Miki

フリーランス管理栄養士。
管理栄養士養成校卒業後、管理栄養士免許を取得。その後給食委託会社にて13年、品質管理、商品開発、献立作成、大量調理などの経験を積み独立。
現在はwebライターとして栄養や健康を意識した記事の執筆、主婦目線のレシピ開発を行っている。3児の母。