【リアル給与明細】53歳、エンジニア。老後の資金が足りない……。

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【53歳 システムエンジニア】

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sino
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2024.03.28

【リアル給与明細】53歳、システムエンジニアの場合

se明細

プロフィール

53歳、男性
システムエンジニア

▼現状
労働時間は月160時間、残業8時間程度。
ボーナスは4万円程度。

【相談内容】老後に必要な貯蓄が不足しています。投資にお金を回す余裕はありません。ほかに貯蓄を増やす方法はあるでしょうか。

解説するのは……

 

◆sino

ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。

老後資金問題を解決する2つの方法って?

質問者さんは、老後に必要な貯蓄が少ないことを心配されているのですね。

老後2,000万円問題という言葉もあり、老後に必要な貯蓄について質問者さんのように悩んでおられる方はたくさんいらっしゃると思います。

老後資金問題をすべて貯蓄でまかなおうとする人が多いようですが、実は、

  1. 年金受給額を増やす工夫をする
  2. 働く年齢を延ばす

この2つの方法で対策すれば、老後資金問題はそれほど怖くないんですよ。

順に解説しますね。

1.年金受給額を増やす工夫をする

老後資金の要となる年金ですが、その支給開始年齢は60歳から75歳まで自分で選べることをご存じでしょうか?

一般的な年金受給開始年齢は65歳。
これよりも早く年金をもらい始めることを繰上げ受給、逆に遅くもらい始めることを繰り下げ受給と呼びます。

繰上げ受給をすると1月あたりの年金額が減り、繰り下げ受給をすると1月あたりの年金額が増える仕組みになっています。

この仕組みを利用し、年金をもらい始める年齢を75歳からにした場合、もらえる年金額は65歳で年金をもらい始めた場合より84%も増加します

*……参考https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/shisan_kihon/column_0020.html

2.働く年齢を延ばす

年金をもらい始める年齢を75歳まで延ばしたい場合、定年から75歳までの期間はどのように備えれば良いでしょうか?

その方法とは、定年後も働いて、その期間はお給料と貯蓄でやりくりするというもの。

これを聞くと「定年後も働くなんて……」とがっかりされるかもしれませんね。

しかし、この期間はそれまで通りフルタイムで働く必要はありません。
なぜなら、この期間の収入は貯蓄にまわす必要がなく、75歳までに貯蓄が枯渇しないようにするための足しになる程度を稼げば良いからです。

仕事はセミリタイヤし、1日のうち数時間、無理なく生活費の足しになる程度のお金が稼げればOK
現在お勤めの会社で定年後も働いても良いですし、今のうちから自宅でできる副業を始めてもよいでしょう。

定年後も働くことで心身ともに健康を維持できる効果もあり、一石二鳥ですよ。

sino's アンサー『正しい知識で老後リスクに備えて』

今回のアドバイスのポイントは正しい知識で老後リスクに備えてです。

老後に必要なお金について正しい知識がないと、「2,000万円貯蓄があれば安心」とひたすらお金を貯めてもあっという間に浪費して、老後資産が枯渇してしまうケースもあります。

老後のお金について正しい知識を持って、賢く備えることで老後リスクをぐっと抑えることができます。

ぜひ「自分に必要な老後のお金はどれくらいだろう?」と考え、どの程度を備えれば良いのかを今のうちにシミュレーションしてみてくださいね。

まとめ

・年金の繰り下げ受給を利用すれば、受給額は84%増加します。

・年金受給までは、働く年齢を延ばして対応しましょう。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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