収入25万円、夫婦2人暮らし【リアル家計簿】何を改善すればいいかわからない……

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読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【22歳と23歳の夫婦】

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sino
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2024.01.03

【リアル家計簿】22歳・23歳の夫婦の場合

家計簿表

家族構成

夫……22歳 会社員
妻……23歳 専業主婦   

の2人暮らし

貯蓄の10,000円は積立NISAで、貯金額は200万円程です。家計改善のポイントは?

解説するのは……

 

◆sino

ファイナンシャル・プランニング技能検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。

GOODポイント

20代前半とお若いながら、200万円の貯金があり毎月10,000円積み立てNISAで投資ができていることは素晴らしいですね!

例えば、毎月10,000円の投資を、年利7%で手堅い商品で運用できたと仮定します。

老後を意識しはじめる30年後には360万円の元本に対して運用益が860万円プラスされるので、合計1220万円に成長していることが期待できます

参考:金融庁資産運用シュミレーション

手堅い投資の第一原則『若いうちから投資を始める』が実践できているからこそ、投資の醍醐味である複利のパワーを存分に活かすことができます。ぜひ今後も続けていきたいですね。

気になるポイント

気になるポイントは6,500円の保険料です。

基本的に、必要な民間保険は

・火災保険
・車の対人対物保険
・掛け捨ての死亡保険

の3つでOK。

この3つすべてに入っていたとしても月に民間の保険料が5,000円を超えていたら保険の掛け過ぎを疑ってみても良いでしょう

子どものいないご夫婦の場合、掛け捨ての死亡保険もそれほど高額なものは必要ありません。
一度、現在加入している保険の見直しをしてみてくださいね。

奨学金についてワンポイントアドバイス

現在、200万円の貯金があるのであれば、毎月6,000円返済している奨学金は貯蓄からの前倒し返済をお勧めします。

お2人の1ヶ月の必要最低限の支出は、
住宅費 70,000円
水道光熱費 9,000円
通信費 8,500円
保険料 6,500円(前述の通りこれは減額可能)
車両費 18,500円
税金 45,000円
食費 25,000円
医療費 5,000円
特別費 10,000円
合計 202,500円です。

会社員であれば、最低限貯金で持っておく金額は最低生活費の半年分です。
つまり202,500円×6ヶ月=1,215,000円となります。

なので、余剰資金はすべて先に奨学金の繰り上げ返済に充てることがベストです。

資産形成の順番は

  1. 生活防衛費(最低生活費の半年分)を貯める
  2. 借金(奨学金・車のローン含む)を返済する
  3. 1.と2.が終わったら、余剰資金を貯金や投資にまわす

が原則です。

この順番を守らないと、いくらを貯金や投資に回して良いのかが分かりませんし、もし夫が病気やケガで働けなくなったときに生活が破綻しかねません。

sino's アンサー『お金の使い先に優先順位をつけて』

今回の節約ポイントは『お金の使い先には優先順位をつけて』

若いうちから投資資金を捻出できていることは素晴らしいです。

一方、子どもがまだいない若い夫婦には高額な保険は不要ですし、貯金よりも先に奨学金の返済が重要です。

大事なお金だからこそ、一番大切なことから順に、大切にお金を使っていけるようにしたいですね。

まとめ

・若いうちから手堅い投資をはじめて、複利のパワーを活かそう

・保険は必要最低限に。1月に5000円以上の保険料を払っている人は見直してみて

・資産形成の順番は『①生活防衛資金を貯める』『②借金を返済する』ことからスタート

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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