手取り51万円、2人暮らしの【リアル家計簿】急な出費に対応できるか不安

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読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【32歳と31歳の夫婦】

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sino
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2024.02.15

【リアル家計簿】32歳・31歳の夫婦の場合

研修医夫婦家計簿

家族構成

夫……32歳 研修医
妻……31歳 専業主婦   

の2人暮らし

貯蓄の3万は、生活費を入れている口座とは別の貯蓄用口座に振り込んでいます。特別費の88000円はNISAで投資中。その為、生活用口座の残高が少なく急な出費に対応できるのか不安です。保険や投資ありきで銀行に貯蓄がないのは危ないでしょうか?

解説するのは……

 

◆sino

ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。

GOODポイント

まずは、総収入510,000万円のうち、貯蓄に30,000円とNISAへの積み立てを88,000円できているところは素晴らしいですね!

家計管理の理想は、生活支出を月間の手取り収入の8割に収めて、残りを貯蓄と投資にまわすこと
相談者さんの場合は、手取り収入の23%を貯蓄と投資にまわせていることになります。

ぜひこのままの家計管理を続けてくださいね。

生活用銀行口座の残高が少なくても大丈夫?

相談者さんは、生活用銀行口座の残高が少ないことを気にされています。
結論から言うと、最低生活費の半年分はすぐに引き出せる銀行口座に貯めておくのがベストです。

一家の収入源である夫が不慮の病気や事故などで働けなくなった場合、当面の生活費を捻出する必要がありますよね。思わぬ事態が発生して、急にまとまったお金が必要になることもあります。

緊急時のために、最低限半年間生活できるお金生活防衛費としてすぐに引き出せる銀行に入れておきましょう。
貯蓄をする上で、生活防衛費の確保は第一に手を付けるべきことです。
生活防衛費を確保しておけば、貯蓄や投資にお金をまわしても心理的に安心して蓄財できますよ。

保険は一度見直しをしてみて

優良家計といえる相談者さんの家計簿ですが、1点気になるのは保険料の金額。
保険料85,000円は、明らかに保険の掛け過ぎです。

1世帯当たりの適切な保険料額は月5,000円。10,000円を超えたら掛け過ぎといわれています。

貯蓄型などの保険に入られていると推測しますが、本当に必要な保険は掛け捨て保険のみです。
掛け捨て保険にはしっかりお金を使うべきですが、それ以外の保険商品は不要です。

この前提を踏まえたうえで、保険の見直しをおすすめします。

sino's アンサー『生活防衛資金の用意は最優先事項。保険は一度見直しを』

今回の節約ポイントは『生活防衛資金の用意は最優先事項。保険は一度見直しを』

相談者さんの貯蓄率は、理想の貯蓄割合を超えていて優良家計といえるでしょう。

さらに万が一の時にすぐに使える生活防衛資金を用意することで、心理的に余裕をもって蓄財をすすめられますよ。

一方、保険は掛け過ぎと思われるので、一度しっかりと見直しをしてください。
保険は掛け捨てのみ。
お金を増やしたければ、保険ではなく投資を利用するのがベストな選択ですよ。

まとめ

・相談者さんの貯蓄率は23%。理想の貯蓄率20%を達成できている優良家計です。

・銀行に最低生活費の半年分を生活防衛資金として備えましょう。

・保険は掛け過ぎが疑われるので、見直しを。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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