厄除け・厄払いとは
アラサーになると、厄払いに関する話を聞く機会が増えます。でも、そもそも「厄払い」とは何なのでしょうか。
「厄払い」「厄除け」「厄落とし」と、似たような言葉がたくさんあり、混乱する方も多いはず。
そこで、まずは「厄払い」とは何なのか、正しい意味を確認してみましょう。
- 「厄払い(やくばらい)」:自身の中にある災厄をもたらすものを祓うため、一般的に神社で行う祈願や祈祷のこと。
- 「厄除け(やくよけ)」:災厄を事前に回避するため、一般的にお寺で行う祈願や祈祷のこと。厄払いより少し予防的な意味合いがあります。
- 「厄落とし(やくおとし)」:大切なものをわざと落とすなどして意図的に災厄を生み出すことで、今後の厄を減らすこと。また最近では、厄を払い落とす行事全体を指すこともあります。つまり、「厄払い」も「厄除け」も総じて「厄落とし」という場合もあるのです。
一般的に、厄除け・厄払いは厄年に受けることが多いものですが、必ずしも厄年である必要はありません。厄除け・厄払いは、個人的な節目や不調が続くような時に受けてもよいのです♪
そして、行くのは神社とお寺のどちらでも問題ありません。
そもそも厄払いって行くべき?
厄払いは、人生において大切な行事の一つです。
でも、中には「厄払いは意味がない」という声もありますよね。「厄年であっても、厄払いはせずにお参りだけをする」という声も少なくありません。
そのため、「そもそも、厄年だからって厄払いに行くべきなのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
厄年は一般的に人生の転換期にあたることが多い年です。
調子を崩したり、災難が降り掛かったりしやすい年ともいわれています。
災難が降りかかる可能性を不安に感じて萎縮することは、仕事やプライベートの妨げになってしまいますよね。
もし、厄払いに行くことで余計な心配事が減るならば、厄払いは意味があることなのではないでしょうか♪
女性の厄年はいつ?
厄年は、前厄・本厄・後厄と3年間に渡って続くものです。
女性は、19歳・33歳・37歳・61歳になる1年間が「本厄」といわれています。
また、本厄の前の年を「前厄」、後の年を「後厄」といいます。
前厄は厄の前兆が現れる年、後厄は厄が薄れていく年です。
本厄は3年続く厄年の中でも最も注意が必要な年とされていて、その中でも33歳は特別。女性の33歳は「大厄」と呼ばれ、人生でもっとも大きな災いが起こるといわれています。
何か心当たりがある方は気をつけたほうが良いかも……!?
そして、ここで大事な注意点が一つ。
厄年の年齢は、数え年を使います。数え年とは、生まれた日を1歳と数え、お正月(1月1日)が来ると年を取るという年齢の数え方です。
現在日本で一般的に使っている満年齢とは数え方が異なるので、間違えないようにしたいですね。
厄払いはどのタイミングで行く?
厄払いに行くタイミングは、新暦の元旦である1月1日から、旧暦の元旦である2月3日頃までが一般的です。
特に、2月3日頃の節分の日に行く人が多いといわれています。
※正式には、旧暦の元旦は毎年1月21日〜2月10日頃で変動があります。2023年は1月22日、2024年は2月10日が旧正月です。
この時期に厄払いをするのには、さまざまな理由があります。
その多くは「数え年だと元旦に歳をとるため、厄年を迎えたら早めに厄払いや厄除けをするのがよい」など、古くからの風習によるもの。
でも、中には「仕事や家庭の都合上、1月〜2月上旬は忙しくて厄払いに行けない!」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合も、心配する必要はありません。自分の都合のよいタイミングで行けばよいのです。
元旦から節分というタイミングはあくまで一般的な指標であり、この日に行かなければいけないという決まりではありません♪
もちろん厄払い自体は1年を通して受け付けているため、自分に無理のないタイミングを見つけて厄払いに行きましょう。
前厄・後厄も厄払いに行くべき?
厄払いは、前厄・本厄・後厄と3年間毎年行うのが正式といわれています。
でも、実際には本厄の年だけ厄払いをする方が多いそう。3年行くか否かは個人によって異なります。
また、後厄は一番厄が強いともいわれているため、本厄と後厄だけ厄払いをする方も多いようです。
厄払いは、3年間毎年行かなければいけないという決まりがあるわけではないのです。
自分の都合に合わせて、行ける範囲で厄払いをするのが良いかもしれませんね♪
知っておきたい厄払いマナー
厄払いをしてもらうと決めても、料金はどれくらいかかるのか、どんな服装にすればよいのか……気になることがたくさんありますよね。
ここでは具体的な金額や服装などのマナーについて一般的なものをご紹介。お作法について学び、不安のない状態で厄払いに行きましょう♪
厄払いにかかる料金相場
厄払いにかかる料金は、一般的に¥5,000〜¥10,000が相場といわれています。
もちろん、これはあくまで相場のため、¥3,000のところもあれば¥7,000のところもあるでしょう。
いくら包めばよいのか迷ってしまう場合は、厄払いをしてもらう予定の神社やお寺に直接尋ねてみると安心です。
場合によっては「お気持ちで結構ですよ」と言われる場合もあります。その場合は、自分のお財布と相談しつつ、一般的な¥5,000〜¥10,000を渡すのが良さそうですね。
もちろん、渡した金額によって厄払いの内容や時間が変わるということはありません。
また、渡し方にもマナーがあるため注意が必要です。
お金は郵便番号記入枠が印刷されていない白い無地の封筒か蝶結びの祝儀袋に包みましょう。
封筒や祝儀袋には、神社では「御初穂料」「玉串料」、お寺では「御祈祷料」「御布施」と書きます。
あくまで、お金は感謝の気持ちを表すものということを忘れないようにしたいですね。
厄払いにおすすめの服装
服装マナーに関しては、特に決まりのない寺社がほとんどです。
でも、神様・仏様やお仕えの方に失礼がないよう、過度な露出や華美な服装は避けた方が良いでしょう。
カジュアルなものより、正装やある程度きちんとした服装が良いとされています。
具体的には、女性なら落ち着いた色のスーツやワンピースなど。
また、社殿に上がる際に靴を脱ぐことも多いため、夏でも素足はNGです。靴下やストッキングを必ず履くようにしましょう。
また、具体的な決まりがないといっても、神社やお寺によってはホームページなどで服装について簡単な案内を出している場合もあります。
不安な方は、事前に直接確認しておくのが良さそうですね。
厄払いは1人で行くべき?
厄払いについての不安の一つとして、「厄払いに厄年じゃない誰かを連れて行くと、厄がその人にうつってしまう」というものがあります。せっかく自分の厄を祓っても、家族や友人に厄がうつってしまっては意味がないですよね。
でも、この説は根拠があるわけではなく、ただの迷信に過ぎません。
そのため、厄払いは1人ではもちろん、家族や友人など誰かと一緒に行くのもOKです。
また、神社やお寺によっては、厄年ではない家族と一緒に厄払いを受けることができるところもあります。
どうしても気になる方は、一度相談やお問い合わせをするとよいかもしれません♪
厄払いで安心な1年を
厄払いを受けるタイミングや具体的なマナーなどについてご紹介しました。
事前に厄払いについて知ることで、正しいマナーを身に着けた状態で厄払いに行くことができます。
女性の30代は厄年が2回もあり、実際に様々な転機が訪れることが多い年代。ぜひ厄払いを受けて、よりハッピーで安心な1年を過ごしてください♪
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