節分とは?意味と由来
節分に食べる物も気になりますが、そもそも節分とはどんな日のことなのでしょうか。
ここではまず、節分の意味や由来をチェックしましょう。
節分は「立春の前日」のこと
節分とは、現代では「立春の前日の行事」のことです。
元々は節分は、各季節の始まりの日である立春・立夏・立秋・立冬の前日のことで、年に4回あります。
旧暦での立春は新年と捉えられていたことから特に大切にされたので、今日まで節分として残っているのでしょう。
また、節分は2月3日のイメージがありますが、立春は年によって日にちが異なります。そのため、節分も年によって実は日にちが異なるのです。
ちなみに2023年以降5年間の節分は以下の通りです。
- 2023年2月3日(金)
- 2024年2月3日(土)
- 2025年2月2日(日)
- 2026年2月3日(火)
- 2027年2月3日(水)
豆まきの由来
節分には豆まきをするのが習わしですよね。
その昔、季節の変わり目は邪気が生じると信じられ、それを鬼に見立て追い払う行事が行われていました。
さまざまな行事がありましたが、平安時代ごろから行われている「追儺(ついな)」が現在の節分の元になっているといわれています。
豆をまく意味には諸説あり、以下のような理由があります。
- 穀物には生命力と魔除けの力があると信じられていた
- 魔目=まめという語呂合わせから、鬼の目に豆を投げつけるようになった
- 魔を滅する=まめの意
こういった由来や意味を教えてあげてから豆まきをすると、より楽しめるでしょう。
【全国共通】節分の食べ物
ここからは、節分に食べると縁起が良いとされる食べ物を地域別にご紹介します。
意味や習わしについてもチェックしてみてくださいね。
年齢と同じ数を食べる『福豆(大豆)』
節分といえば福豆(大豆)ですよね。
家の外や部屋に向かって投げたあと、自分の年齢と同じ数を食べるのが習わしです。また、数え年で数えることから年齢プラス1個を食べる場合もあります。
地域の風習に従うと良いでしょう。
余った大豆をアレンジ♡おやつレシピ
大豆が余ったり、年の数だけ食べるのが難しかったりする場合は、おやつにアレンジして食べるのもおすすめです。
大豆を使っているので、罪悪感が少なめなのが嬉しいですね。
◆罪悪感ゼロ?なチョコ
節分といえば『恵方巻』
すっかり節分の食べ物の定番となった恵方巻。その年の恵方を向いて無言で食べきることで願いが叶う、幸福が訪れるなどといわれています。
元々は関西の一部で行なわれていましたが、今では全国に広まった風習です。
ちなみに2023年の恵方は南南東ですよ。
子供と作れる!恵方巻レシピ
食べきることを前提としている恵方巻は、小さく作るのがおすすめ。
持ちやすいミニサイズ作って、家族で楽しんでくださいね。
◆作りやすくて食べやすい!ミニ恵方巻き【サラダ巻き】
大豆を入れて厄除け『節分汁(鬼除け汁)』
節分汁とは、みそ汁や豚汁、けんちん汁に蒸した大豆を入れたものです。
由来ははっきりとしていませんが、大豆を入れることで厄除けになるという考えのようです。
恵方巻と食べたい!節分汁レシピ
節分汁は、恵方巻のお供にぴったり。
ぜひ節分の定番メニューに加えてくださいね。
◆節分に恵方巻きと食べる「鬼除け汁(節分汁)」
【関西】節分の食べ物
ここからは、関西で食べられている節分の食べ物をご紹介します。
関西以外にお住まいの方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
体の陰の気を消す『いわし』
節分には『柊鰯(ひいらぎいわし)』を玄関に飾る風習があります。
柊鰯とは焼いたいわしの頭を柊の枝に刺したもので、魔除けとして飾られます。
この風習は西日本や関東、福島県で見られますが、節分にいわしを食べるのは西日本が中心のようです。
体内の陰の気を消してくれると考えられ、栄養価も高いことから定着したのでしょう。
フライパンで簡単♡いわしのレシピ
グリルを使うと、後片付けが面倒ですよね。そんなときは、フライパンで焼いてしまいましょう。
◆いわしの丸干し(フライパンでの焼き方)
無病息災を願う『福茶』
福茶とは、無病息災を願って飲むお茶のことです。煎り大豆、塩昆布、梅干しを入れて作ります。
大豆は縁起を担いで3粒入れるのが習わしです。
寒い夜にくつろげる♡福茶レシピ
温かい福茶は、寒い冬の節分にぴったり。
恵方巻を食べたあとにも、ティータイムにもおすすめですよ。
◆寒い夜に温まる縁起の良い福茶
【関東】節分の食べ物
関東では、節分にどのような料理を食べるのでしょうか。
関東の節分の食べ物を二つご紹介します。
冬の行事に食べられていた『けんちん汁』
けんちん汁は、昔から寒い冬の行事に飲まれていました。
鎌倉にある建長寺(けんちょうじ)というお寺の精進料理が由来で、縁起物の意味合いはありません。
簡単美味しい♡けんちん汁レシピ
体が温まるけんちん汁は、節分の夕ご飯のメニューに最適!
恵方巻と具だくさんのけんちん汁で、お腹も心も大満足でしょう。
◆定番!けんちん汁♪
縁起物の『しもつかれ』
しもつかれは、北関東で正月や節分に食べられています。
節分の豆の残りや正月の残りの鮭の頭、すりおろした大根、ニンジン、油揚げ、酒かすを煮込んで作る料理です。
おつまみにも♡しもつかれレシピ
酒粕で作るしもつかれは、おつまみにも!
材料の形が無くなるまで煮込む料理ですが、お好みで調整してくださいね。
◆しもつかれにとりつかれ、、、、
【その他の地域】節分の食べ物
最後に、その他の地域の節分に食べる物をチェックしましょう。
厄を断ち切る『蕎麦(そば)』
蕎麦は麺類の中でも切れやすいため、厄を断ち切るといわれています。年越しそばを食べるのも、一年の厄を断ち切って新年を迎えるためです。
旧暦では立春の前日の節分が1年の最終日とされていたので、長野県や出雲地方などでは今も節分に蕎麦を食べる習慣があるそう。
ボリューム満点!蕎麦レシピ
温かい蕎麦も良いですが、つけ蕎麦もおすすめです。
お肉をたっぷりと入れても、柚子のおかげで爽やかに食べられますよ!
◆節分そばに♡豚バラで男子も喜ぶボリュームに♡柚子香るねぎ豚つけそば♡
溜まった悪いものを出す『こんにゃく』
四国では、節分にこんにゃくを食べる地域があります。
「胃のほうき」「砂おろし」と呼ばれ、体に溜まった悪いものを出してくれるといわれているのです。節分にぴったりの食材ですね。
こんにゃくといえばおでん!簡単レシピ
こんにゃくといえば、おでんのタネとしても人気!
いわし粉をかけていただく、静岡おでんはいかがでしょうか。
◆真っ黒つゆと黒はんぺんの静岡おでん(ご当地おでん)
世の中をまわす『麦飯』
中国地方では、節分に麦飯を食べることもあるそう。
昔は麦飯を作ることを「よまし麦」と言いました。「よまし=世を回す」から「世の中を回す」という意味になったといわれています。
世の中がよく回るように、という意味の縁起物ですね。
麦飯で麦とろごはんレシピ
麦飯はやっぱり、麦とろごはんにしていただきましょう。
恵方巻に飽きてしまった人にもおすすめです。
◆モリモリ食べたい♪麦とろごはん
縁起の良い食べ物で節分をもっと楽しく♡
節分は、古くから続く季節の行事です。由来や意味をきちんと知ることで、さらに楽しむことができるでしょう。
縁起が良いとされる食べ物や伝統的な料理などを作ってみるのもおすすめです。
ぜひこの記事を参考にして、節分を家族で楽しんでみてくださいね!
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