年女とは?どんな意味がある?
「今年は年女です」という文章を年賀状で目にすることもありますよね。
年男や年女には、どういった意味があるのかあるのでしょうか。
ここではまず、年男・年女の意味や歴史をご紹介します。
年男・年女の意味と年齢
年男(としおとこ)・年女(としおんな)は、生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男女のことです。
例えば、戌年生まれの場合、12年ごとの戌年に年男・年女となります。
十二支は12年で1周するので、満年齢が12の倍数になる年にあたります。
生まれた年はカウントせず、以下の年齢が年男・年女となります。
- 12歳
- 24歳
- 36歳
- 48歳
- 60歳
- 72歳
- 84歳
- 96歳
- 108歳
- 120歳
ちなみに干支とは、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」を略していて、十干と十二支を合わせたものです。
十二支は、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の12種類で、毎年順番に巡っています。
年男・年女の歴史
その昔、年末年始の家事は家長が行なうという風習があり、これを年男と呼んでいました。
大掃除や正月に向けての飾り付け、おせち料理の準備などをすべて年男が取り仕切っていたそうです。
そのうち女性も担当するようになり、年女という言葉も普及していったと言われています。
年女よりも、年男のほうが歴史が古いのです。
2025年の年女は巳年生まれの人
2025年は巳年なので、以下の生まれ年の方が年男・年女です。
自分は当てはまらなくても、近しい人にいないか確認してみてくださいね。
- 12歳:平成25年・2013年生まれ
- 24歳:平成13年・2001年生まれ
- 36歳:平成元(昭和64)年・1989年生まれ
- 48歳:昭和52年・1977年生まれ
- 60歳:昭和40年・1965年生まれ
- 72歳:昭和28年・1953年生まれ
- 84歳:昭和16年・1941年生まれ
- 96歳:昭和4年・1929年生まれ
- 108歳:大正6年・1917年生まれ
年女は縁起がよい?よくない?
年女は、縁起が良いとも良くないとも聞いたことがあるかもしれません。
ここではその理由をチェックしてみましょう。
年女は縁起が良い
年女は12年に1度しか巡ってこないので、特別感があると思いませんか?
実は年女や年男になる人は、1年を司るという歳神様からのご加護を多く受けられるといわれています。
そのため、年女になることは縁起が良いといえるでしょう。
神様からのご加護を多く受けられるという年女は、神事に関する行事で重要な役割を担うことが多くあります。
例えば『節分』。季節の始まりに起こりがちな災害や病気などを鬼に見立て追い払うという風習ですよね。
この鬼を追い払う豆まきを、強力な邪気払いの力を持つとされる年女が担うのです。
縁起が悪いといわれるワケ
年女は、12年に一度。この12年という年月は、ライフステージに変化があることが多いでしょう。そういった意味では、注意すべき年齢といえるかもしれません。
また、中国では年男や年女の運勢は良くないとされ、邪気を払うために赤い下着を身に付けるのだそうですよ。
年女と厄年との違い
年男や年女と混合されがちなのが『厄年』です。
でも全く異なる意味があるので、その違いを知っておきましょう。
厄年とは
厄年とは、災いに合いやすく、縁起が悪いとされる年齢のことです。
女性の厄年(本厄)は、数え年で以下の年齢です。
- 19歳
- 33歳
- 37歳
- 61歳
この本厄の前の年を前厄、次の年を後厄と呼びます。
必ず悪いことが起こるわけではなく、本厄と前後の年の3年間は健康面や予期せぬ災難に注意するようにというものです。
満年齢で36歳と60歳のときに年女と厄年が重なりますが、この二つは無関係です。
厄払いを受けても問題はありません。
年女がやるべきことは
年末年始の家事を取り仕切るという風習は、今はほとんど残っていませんよね。
現在では、年女になったらやるべきことはあるのでしょうか。
新しいことを始めると吉
年女になったとしても、特別に行なうべきことはありません。
多くの方は、何事もなく過ごすことでしょう。
でも、歳神様のご加護をより多く受けるといわれることから、物事が成功しやすいそうです。
そのため、新しいことを始めたり、これまで上手くいかなかったことに再チャレンジしたりすると良いでしょう。
また、年男や年女の人に協力することで、ご利益が得られるといわれています。
もしも近しい人に年男・年女の人がいるのであれば、積極的にサポートしてあげると良いかもしれませんね。
守護本尊が祀られているお寺を参拝する
十二支にはそれぞれ、守護本尊という、お守りくださる仏様があります。
- 子年:千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
- 丑年・寅年:虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)
- 卯年:文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
- 辰年・巳年:普賢菩薩(ふげんぼさつ)
- 午年:勢至菩薩(せいしぼさつ)
- 未年・申年:大日如来(だいにちにょらい)
- 酉年:不動明王(ふどうみょうおう)
- 戌年・亥年:阿弥陀如来(あみだにょらい)
この守護本尊は、生まれてからの一生を守ってくださるといわれている仏様です。
自分の守護本尊様が祀られているお寺を参拝することで、より良い1年を過ごすことができることでしょう。
参拝は、「縁日(えんにち)」と呼ばれる、神仏と特別な縁で結ばれるという日に行くのがおすすめです。
子年の守護本尊:千手観音菩薩
『千手観音菩薩』は、あらゆる生き物すべてを漏らさず救ってくださる菩薩です。
「後生善処(亡くなった後の来世でも幸せに過ごせる)」「災難除け」「夫婦円満」などあらゆるご利益があります。
縁日は17日です。
丑年・寅年の守護本尊:虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は、知恵と福徳の仏様で、記憶を司る菩薩です。
「商売繁盛」「家内安全」「学業成就」などのご利益があります。
縁日は13日です。
卯年の守護本尊:文殊菩薩
文殊菩薩は、物事の在り方を正しく見極める力・判断力を意味する知恵を司る菩薩です。
「学業成就」「書道上達」などのご利益があります。
縁日は25日です。
辰年・巳年の守護本尊:普賢菩薩
普賢菩薩は、あらゆるところに現れ、命あるものを救う行動力のある菩薩です。
「増益」「女性守護」などのご利益があります。
縁日は24日です。
午年の守護本尊:勢至菩薩
勢至菩薩は、知恵の光で世の中を照らし、人々を苦しみから救ってくださる菩薩です。
「知恵明瞭」「家内安全」「除災招福」のご利益があります。
縁日は23日です。
未年・申年の守護本尊:大日如来
大日如来は、宇宙の真理そのものといわれる仏様です。
「現世安泰」「所願成就」のご利益があります。
縁日は8日です。
酉年の守護本尊:不動明王
不動明王は、大日如来の化身とされ、煩悩を断ち切って人々に仏道を教え、救いへと導いてくれる仏様です。「除災招福」「悪魔降伏」「現世利益」のご利益があります。
縁日は28日です。
戌年・亥年の守護本尊:阿弥陀如来
阿弥陀如来は、限りない知恵と命をもって人々を救い続けるという仏様です。
「極楽往生」「現世安泰」のご利益があります。
縁日は15日です。
年女の縁起パワーでより良い年に♡
年女は、歳神様のご加護がより得られる縁起の良いものです。神様が守ってくださっていることを思い出して、いつも以上に頑張ってみると良いでしょう。そうすることで、普段以上の力を発揮できるかもしれません。
ぜひこの記事を参考にして、年女の一年をより良いものにしてくださいね。
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