雲海ができやすい季節や条件は?
雲海とは、高度の高い場所から見下ろしたときに、海のように広がって見える雲や霧のこと。山間部などでの放射冷却によって霧、層雲が広域に発生する自然現象によるものです。
飛行機で雲の上まで飛べば見ることができますが、できれば地上で見たいですよね。
ここではまず、雲海ができやすい条件などをチェックしてみましょう。
雲海ができやすい条件
雲海ができやすい条件として、以下のような点が挙げられます。
- 盆地や谷筋
- 湿度が高い
- 放射冷却がある
- 風がなく、湿気が留まる
- 上空が地上より気温が高い
雲は水蒸気の量と気温の変化によってできます。雨上がりなどで蒸気が多いとき、地表面付近の空気が冷えることで、雲海が発生しやすくなるのです。
また、盆地や谷筋は冷気が溜まりやすいため雲海ができやすく、間近で観察するにもぴったりの場所といえます。
雲海ができやすい季節や時間
雲海に出会うチャンスが多いのは、秋から冬(9月〜11月)にかけて。とくに晩秋には発生しやすいといわれています。
さらに日の出前の早朝から午前8時ごろであれば、雲海ができる確率が高いでしょう。
おすすめは、雨が降ったあと深夜から早朝にかけての天気が晴れで、風が弱いと予想されるときです。
日が昇って気温が上がると消えてしまうことが多いので、頑張って早朝に出かけて、少ないチャンスにかけたいですね。
【関東近郊】見られる確率が高い!雲海スポット9選
ここからは、関東近郊の雲海スポットをご紹介します。
雲海を高確率で見られる名所や、雲海が見られるホテルなどをピックアップしました!
ぜひ天気予報とあわせてチェックして、出かけてみてくださいね。
大観山 / 神奈川
最初にご紹介するのは、神奈川県の『大観山(たいかんざん)』です。
山頂付近を通る自動車専用道路「箱根ターンパイク」にあるアネスト岩田スカイラウンジ内に、展望台が設置されています。
芦ノ湖周辺で発生した霧が雲海となり、富士山との幻想的な風景が見られますよ。
11月〜1月にかけて霧が発生しやすくなり、雲海が見られる確率も高いです。
箱根ターンパイクは5時30分からの営業なので、おでかけの際は気を付けてくださいね。
- 住所:〒250-0021 神奈川県小田原市早川2-22-1(アネスト岩田ターンパイク箱根)
- 電話番号:0465-23-0381
- 車でのアクセス:小田原西ICより箱根ターンパイクに入り約20分
- 駐車場:あり(無料)
赤城山 / 群馬
群馬県の『赤城山』は、絶景スポットとして人気の標高1,828mの山です。とくに標高1,390m地点にある『鳥居峠』は、雲海が見られるスポットとして知られています。
鳥居峠では6月〜11月の早朝に雲海が発生しやすく、9月下旬〜11月には高い確率で雲海に出会えるようです。
前橋市内から1時間ほどで行けるアクセスの良さと、展望台が車を降りてすぐというのが嬉しい雲海スポットです。
- 住所:〒371-0101 群馬県前橋市富士見町赤城山
- 電話番号:027-235-2211(前橋観光コンベンション協会)
- 電車でのアクセス:JR前橋駅よりバス「県立赤城公園ビジターセンター下車」徒歩6分
- 車でのアクセス:関越自動車道 前橋ICより約60分、赤城ICより約50分
- 駐車場:あり(無料)
鎌倉山 / 栃木県
『鎌倉山』は、栃木県茂木町の雲海スポットです。
標高は216mほどしかない里山ですが、壮大な光景が見られるとして人気を集めています。
頂上まで車で行くことができ、しばらく歩くと展望台もあります。林道の入り口がわかりにくいので、日中に確認しておくと◎
真下に那珂川があり、雲海が発生しやすいスポットです。
晩秋から初冬に、紅葉と雲海の幻想的な共演を見ることができますよ。
- 住所:〒321-3542 栃木県芳賀郡茂木町大字九石
- 電話番号:0285-63-5644(茂木町役場 商工観光課 観光係)
- 車でのアクセス:友部ICより県道61号線経由で約40分
- 駐車場:あり
茶臼岳 / 栃木
那須岳の主峰である『茶臼岳』は、関東を代表する活火山。多くの登山客が訪れる人気スポットです。
ロープウェイで8合目まで行くことができ、そこから山頂までは1時間ほどで登れます。歩道が整備されていて、家族連れや初心者でもOK。
秋には那須高原がすっぽりと隠れるような雲海を楽しめますよ。
- 住所:〒329-3200 栃木県那須郡那須町大字湯本
- 電話番号:0287-76-2619(那須町観光協会)
- 電車でのアクセス:JR宇都宮線黒磯駅から関東バスで約60分
- 車でのアクセス:東北自動車道那須ICから40分
- 駐車場:
秩父ミューズパーク / 埼玉
埼玉県の『秩父ミューズパーク』は、豊かな自然が魅力の公園です。展望台と旅立ちの丘という雲海スポットがあります。
展望台では間近に雲海を望め、11月には約5割の確率で雲海に出会えるそう。
首都圏から行きやすい雲海スポットを探している方は、ぜひチェックしてくださいね。
- 住所:〒368-0102 埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518
- 電話番号:0494-25-1315(秩父ミューズパーク管理事務所)
- 電車でのアクセス:秩父駅より秩父ミューズパーク循環バス「ぐるりん号」で約20分
- 車でのアクセス:花園ICより国道140号を秩父方面へ約50分
- 駐車場:あり
美の山公園 / 埼玉
『美の山公園』もまた、秩父市の有名雲海スポットです。蓑山の山頂にあり、秩父をぐるりと見渡せます。
公園内に3か所ある展望台からは、それぞれ異なる眺望が楽しめますよ。
春から秋にかけて四季折々の自然とともに雲海を見ることができるおすすめスポットです。
- 住所:〒368-0001 埼玉県秩父市黒谷2372
- 電話番号:0494-23-1511(埼玉県 環境部 秩父環境管理事務所 自然環境担当)
- 電車でのアクセス:皆野駅よりタクシーで約20分
- 車でのアクセス:花園ICより国道140号を秩父方面へ約55分
- 駐車場:あり
ホテル椿山荘東京 / 東京
東京の都心でも、雲海が見られます♪『ホテル椿山荘東京』は、人工の雲海を楽しめる人気のホテル。1日を通して雲海の演出があります。
とくに早朝と夜には、庭園の約4分の3を覆う大雲海が出現。客室や庭園の各所で、さまざまな景色を楽しめます。
都内でいつでも雲海を見られるのは嬉しいですよね。
2024年の夏は、ミスト量を通常の200%増にした「超雲海」や、勢いよく水しぶきが吹き上がる「雲海スプラッシュ」が登場!
どちらも7月1日(木)〜9月12日(木)に体験できます。
- 住所:〒112-8680 東京都文京区関口 2-10-8
- 電話番号:03-3943-1111
- 電車でのアクセス:東京メトロ 有楽町線 江戸川橋駅より徒歩約10分
- 車でのアクセス:首都高5号線「早稲田ランプ」より約5分
- 駐車場:あり
高ボッチ高原 / 長野
『高ボッチ高原(たかぼっちこうげん)』は、長野県の有名雲海スポットです。
なだらかな傾斜に広がる高原で、10月中旬からは雄大な雲海を見ることができます。
塩尻観光ガイド 時めぐりでは、ライブカメラ映像もチェックできますよ。
- 住所:〒399-0711 長野県塩尻市大字片丘
- 電話番号:0263-88-8722(塩尻市観光協会塩尻駅前観光案内所)
- 車でのアクセス:塩尻ICより13km(12月上旬〜4月下旬頃冬期閉鎖)
- 駐車場:あり
SORA terrace / 長野
長野県山ノ内町に位置する竜王マウンテンリゾートには、雲海が望める『SORA terrace(ソラテラス)』があります。
2022年の雲海発生率は65.9%という高確率!
標高1,770mから眼下に広がる幻想的な風景を楽しめる雲海スポットです。
- 住所:〒381-0405 長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬
- 電話番号:
- 電車でのアクセス:湯田中駅よりシャトルバス
- 車でのアクセス:信州中野ICより16km
- 駐車場:あり
関東の雲海スポットへ出かけて感動体験を♡
関東近郊にある、雲海スポットをご紹介しました!
雲海は、さまざまな条件が重なることで見ることができる奇跡の光景です。そんな雲海に出会えたら、なんだか良いことがありそうですよね。
ぜひ雲海スポットへ出かけて、感動体験をしてくださいね!
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