絵本をしっかり読み聞かせたいけれど……
「絵本が好きな子どもになってほしい」
「絵本から色々な世界を知って、想像力のある子に育って欲しい」
と願い、0歳の頃から意気込んで絵本を買い込み、読み聞かせをしている。
けれど、つかまり立ちや、あんよができるようになった赤ちゃんは、体を動かしたくてたまらないので、なかなか落ち着いて話を聞いてくれない!ということも多いのではないでしょうか。
話の途中で他のものに興味を示したり、本のページをペラペラめくってしまったり……。
なかなかうまくいかない読み聞かせについて、子育て支援センターで実際に聞いた読み聞かせの見直しポイントをご紹介します。
見直すべき読み聞かせのポイント① 音を大切に!大げさでなく淡々と読むこと
「絵本」と言うからには、想像力を広げる絵が描かれているもの。
しかし読み聞かせのときは、「絵本を見せる」という意識は捨てるべきなんです。
子どもにとって絵本の魅力は絵だけではなく、美しい日本語の音のつながりを知ることができるところ。
音楽に耳を傾けて楽しむ子がいるように、音というのは、子どもにとって笑顔をつくる要素のひとつです。
そして意外にも大切なのが、「大げさでなく淡々と読む」ということです。
絵本は感情をこめて読み聞かせるものと思う方も多いのですが、感情をこめて大げさに読みすぎると、子どもがその言葉を聞いたときの感情が固定されてしまいがち。
読み聞かせを行うときは、ゆっくりと一つ一つの音を大切にし、大げさに感情を込めるのではなく、絵本そのものの音の並びを聞かせるようにしましょう。
ハッキリとした音で、一つ一つの音を聞かせてあげるように読むことを大切にしてくださいね。
見直すべき読み聞かせのポイント② 読む時間とタイミング
子どもが絵本に全く興味を示さない、読んでいてもどこかに遊びに行ってしまう!という時は、絵本ではなく違うことに気持ちが向いている状態です。
無理に押さえつけて、読んで聞かせたところで、苦痛にしかならないかもしれません。
子ども自身が、絵本の世界をもっと知りたい!と思うタイミングこそが、読み聞かせを行うべき時間です。
オススメは、外遊びなどを経てたっぷり体を動かした後や、お昼やおやつを食べ終えて気持ちが落ち着いている時間帯、就寝前の時間帯など。
人間は、眠っている最中に記憶を処理して知識を定着させていくため、夜眠る前に読み聞かせを行うと、言語の習得にも効果的です。
なかなか聞いてくれないときは、1ページを開くだけで終わってしまってもOK。
子どもの心が落ち着いている時間帯を狙った読み聞かせを、毎日の日課のように続けていけば、それが習慣となるはずですよ。
見直すべき読み聞かせのポイント③ 本を身近に感じられる環境をつくる
子どもに読み聞かせを楽しんでもらうには、「絵本が身近にある」という環境も重要です。
リビングや子ども部屋など、目につくところに本棚を置くことで、ふとした瞬間に子どもの興味を誘います。
読んで欲しい、という気持ちまでは湧かなくとも、絵本そのものに興味が湧いて、パラパラとめくって絵を見ることも、子どもにとっては大切です。
絵本や本は、日本語力を育て、全ての知識や学習、心の成長のベースともなるもの。
いつでも目に入り、手に届くところに本があるというだけで、読み聞かせを行いやすい環境に近づくでしょう。
なかなか絵本の読み聞かせがうまくいかない……というママは、読み方・タイミング・日々の環境を少し見直してみると良いかもしれません。
大切なのは、子ども自身が絵本や音を楽しんでいるということ。
無理に最後まで読まなければいけないと思うことなく、肩の力を抜いて、絵本の世界に触れられると良いですね。
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