「産後ケア」はなぜ必要なのか?
出産は、「全治8か月の交通事故」と同等のダメージを受けるといわれるほど、母体にとって非常に大きな出来事です。
体のダメージはもちろんのこと、体力の低下から疲れがとれず、やる気が起きなくなってしまいます。
また、自律神経の乱れから引き起こされる不安気分や自信喪失感、社会から断絶される孤独感……といった「心のダメージ」も大きく、そのケアは非常に重要です!
そんな、出産を経験した全ての女性の、体と心をトータル的にケアするのが「産後ケア」なのです。
「産後ケア」の普及は、産後うつや育児ノイローゼ、虐待や産後の夫婦仲の悪化という社会問題の解決にも繋がります。
産後ケアの方法・コツ
①まずは「真の体力」をつけましょう!
妊娠~出産を通して、多くの女性は体力不足に陥りがちです。
体力が不足すると、寝ても食べても疲れが取れず、わけもなくダルかったり、やる気が起きなかったり……といった状態が慢性的に続いてしまいます。
「子連れででかける気力がない」「ワクワクしない」という気持ちは、体力不足が作り出しているのかもしれません。
真の体力をつけるためには、有酸素運動が効果的です。
特に、産後の身体に負担の少ない「バランスボールエクササイズ」がおすすめですよ♪
産後ケアの方法・コツ
②「自律神経」を整えよう!
産後に、「気持ちの浮き沈みが激しい」「疲れているのにぐっすり眠れない」といった症状は、自律神経が不安定になっていることが原因かもしれません。
自律神経は、妊娠中~出産後の「ホルモンバランスの変化」に影響され、不安定になります。
さらに、慣れない子育ての「緊張感」や「姿勢の変化」が、自律神経の乱れに繋がることも。
産後は特に、リラックスすることを心がけて、しっかりと自律神経のケアをしましょう。
産後ケアの方法・コツ
③産後の不調はそのままにしない!
産後は、肩こりや腱鞘炎などの身体の不調。
そして、記憶力や思考力の低下に、社会からの孤立感といった、脳や心の悩みなど、様々なトラブルに見舞われます。
しかし、子育てを優先するあまり、母親は自分のことを後回しにしがちです。
不調や悩みをそのままにしていると、体も心もボロボロになってしまい、笑顔で接することができなくなってしまうかも。
産後に大切なのは、「自分の身体に意識を向ける」ということです。
マインドマップなどのワークを通して、自分自身の心や思考と向き合い、産後の脳の活性化をすることも、産後ケアとしておすすめです。
産後ケアの方法・コツ
④「産後の人生を自分らしくデザインする力」を手に入れよう!
「産後ケア」という言葉を聞くと、受け身なイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、産後ケアとは出産を経験した女性達が、
「自らの力をもって、自分の持つ悩みや不調・問題点と向き合い、子育てをしながら解決する力を身に付けること」だと考えています。
・真の体力が身につくと、気力が沸いてきます。
・自律神経が整うと、短時間でもぐっすりと眠れるようになり、気持ちが前向きに変わります。
・自分の不調を自分でケアできることは、心の余裕に繋がります。
・自分の思考をクリアにすることで、毎日にワクワクする気持ちが生まれます。
産後ケアを通してこれらの変化を体感することは、「産後の人生を自分らしくデザインする力」を手に入れるために、とっても重要なことなのです。
「出産後、こんなはずじゃなかった!」とならないための、産後ケアの知識や方法についてご紹介しました。
今は、行政でも無料で産後ケアを受けられる取り組みが広がっています。
様々な産後トラブルを解消するためにも、「出産したら産後ケア」の流れが、どんどん広まっていくと良いですね。
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