「植え替え」と「植え付け」って何が違うの?

「植え替え」と「植え付け」は、似ているようで少し違うんです。
植え替えは、すでに育っている株を掘り上げて、別の場所や鉢に移すこと。
根を掘り起こすので、株へのダメージが大きくなりがちです。
一方、植え付け(定植)は、育てた苗や買ってきた苗を畑や鉢におろすこと。
根鉢を崩さずに植えれば、根への負担は比較的抑えられます。
特に、根を大きく傷める「植え替え」は、タイミングに注意が必要です。
夏の植え替えが避けられるのはなぜ?

夏の植え替えがおすすめされないのには、ちゃんと理由があります。
真夏は地温も気温も高く、根がダメージを受けやすい時期。
そんな環境の中、植え替えで根を傷めると、水分を吸い上げる力が一気に落ちてしまいます。
そのうえ、強い日差しが加わると、葉からはどんどん水分が蒸発していき、“吸う力が弱っているのに出ていく水は多い”という状態に……。
そのため、株がぐったりしてしまうんです。
これは畑の株だけでなく、鉢植えの植物も同じ。
夏に根鉢をくずして一回り大きな鉢へ移すと、根が落ち着く前に株が暑さでまいってしまうことがあります。
せっかくの株を弱らせないためにも、夏の植え替えは避けましょう。
夏に植え付けるなら夕方の作業がおすすめ!

「涼しくなるまで待てない」「今ある苗を植えたい」という場合もありますよね。
そんなときは、夕方に植え付けるのがおすすめです。
日中は日差しが強く地温も高いので要注意!
涼しくなる夕方に植えると、株は夜のあいだにゆっくり落ち着けます。

苗の根が回りすぎているときは、細い先端の根を切らないよう気をつけながら、やさしくほぐして植えると◎
根が張った状態のままだと、新しい土に根が伸びていきにくいんです。
植えたあとは、たっぷり水をあげてくださいね。
仕上げは「刈り草マルチ」と「防虫ネット」で♪

水やりがすんだら、株元に刈った草を敷く「刈り草マルチ」をしましょう。
自然農法では、おなじみの方法ですよ。
刈り草で地面をおおうと、直射日光がさえぎられて地温の上がりすぎを防げます。
土の乾燥がゆるやかになって、水やりの回数を減らせるのも嬉しいところ。

最後に、「防虫ネット」をかけて仕上げます。
夏はチョウやガの幼虫が葉を食べにくるので、ネットがあると安心です。
以前、農場で夏の苗づくりをしていたときは寒冷紗(かんれいしゃ)で日差しをやわらげていましたが、家庭菜園なら防虫ネットでも暑さと虫の両方を防げますよ。
焦らず植え時を選んでみて!
夏の植え替え・植え付けは根や葉に負担がかかりやすいので、基本は避けたいところ。どうしても急ぐときは、夕方の作業や刈り草マルチでいたわってあげてくださいね。
暑さを考慮しながら、無理のない植え時を選びましょう。

◆かえ坊
はじめまして、かえ坊です。自然農法を扱う農場で17年間、土と作物に向き合ってきました。とくに好きなのは種のこと。
種袋の前では、播き時期や固定種かどうかを確かめて、気づけばしばらく立ち止まっています◎
植物が芽生えて実り、また種に還るまでの一生を眺めるのが楽しみです。自宅では家族と花の庭や家庭菜園を手がけています。
雑草対策や土づくりなど、現場で確かめたことを初心者さんにも分かりやすくお伝えします♪
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