【リアル給与明細】30歳、サポートセンター勤務の場合
プロフィール
30歳、男性
IT業、サポートセンタースタッフ
▼現状
仕事内容は、ソフトやアプリの使い方に関する質問への対応。
労働時間は月170時間、残業は30時間程度。
ボーナスは20万円程度。
【相談内容】年収約300万で、生活するのがやっとです。急な出費があると貯金ができず、体調不良で医療費がかかった翌月は生活がギリギリになってしまいます。このような現実を踏まえた具体的な貯金術を教えてください。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今のお給料では生活するのがやっとの状況にお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約306万円になります。
一方、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、質問者さんと同年代男性の平均年収は約492万円*です。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、ご自身でも感じていらっしゃる通り平均よりも低い水準と言えそうです。
また、勤務時間も残業時間を入れて月200時間と長時間労働になっている点も気になるところ。
労働基準法上適切な勤務時間とは言い難く*、今のお勤め先では心身への影響が心配されます。
*……参考:厚生労働省「労働時間 労働時間・休日」
「生活がギリギリ」不安を解消する家計の見直し術
質問者さんは、生活をするのがやっとの状況のなか、どうやれば貯金ができるのか具体的な方法を知りたいとお考えなのですね。
今の収入では貯金は無理?
質問者さんの毎月の手取りはおよそ189,000円。一方、同年代の単身世帯の平均的な支出は月166,000円ほど*。
たしかに大きな出費があれば赤字に傾きがちなバランスですが、日々の工夫次第で毎月の貯金も十分に可能です。
*……参考:統計局 家計調査「家計収支編」(単身世帯)
家計管理は「見える化」が第一歩
収入の多い少ないにかかわらず、家計を整えるためにやることは同じ。まず取り組むべきは「支出の見える化」です。
クレジットカードや銀行と連携されることで自動集計してくれる家計簿アプリを使えば、日々の支出を簡単に記録できます。
お金の流れを見える化するだけでも、無駄な支出に気づくことができるようになりますよ。
幸福度に関係ない支出は徹底的にカット
節約は「楽しみを我慢すること」と思われがちですが、それでは長続きしません。大切なのは、生活の満足感に直結しない支出を徹底的に見直すこと。
たとえば電気やガスは、料金比較サイトを使って乗り換えるだけで安くなることもあります。スマートフォンは格安SIMに変更することで通信費を削減できますし、使っていないサブスクや重複している保険があれば、すぐに見直しましょう。
まずは、月500円でも毎月貯金ができる家計を目標に取り組んでみてくださいね。
まとめ
・今の収入でも貯金は可能。「支出を見える化する」「生活の満足感に直結しない支出を徹底的にカットする」の順番で取り組むことがおすすめ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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